税理士試験において、最後に残すとキツイ科目 その2

皆さま、こんにちは。

池袋の開業税理士、竹田健司です。

今回は最後に残したらキツイ科目の第二弾、

相続税について考察いたします。

 

相続税が残る人は多い!

私はこの業界に知り合いだらけとまでは言いませんが、

相続税が最後になってしまい、苦労した人をかなり見てきました

私の周りがたまたまなのかもしれませんが、

相続税がラスボスという方がかなり多かったように思えます。

 

相続税の試験の特徴

前提を間違えると大量失点をし、受かる見込ゼロ。

こういうパターンが多い印象です。

私もこのパターンは大嫌い(笑)。

また覚える理論も多く、改正が多いのも特徴ですね。

今年も大きな改正があって、私も研修受けまくりですよ。

そして、最後に残す人が多いということは、

こちらも法人税等と同じく、

相手が歴戦の猛者達になりますので、

実質の合格ボーダーは上がります

 

実務で使う?

これはどのような税理士を目指すかで全く変わります。

相続税を全くやらない事務所も沢山ありますので。

「開業してガンガン相続案件をやりたい!」

という方は受験した方がいいでしょうが。

また相続税関連は税理士会の研修も豊富にあります。

もちろん税理士会以外の一般研修もかなりあります。

そのため、より実務的な勉強を

税理士になってからできる機会が沢山ありますので、

受験はしなくても実務で通用するレベルにはなれるかと思います。

 

思い切って受けないのもあり

最初から受験科目として考えないこともありでしょう。

理由として、やはり実務と受験では内容が大きく異なるので、

受験しなかったとしても、

相続税の申告書を作ることは全然可能という理由からです。

実はわたしの知り合いで、

「相続税といえばここ!」

という超メジャー税理士法人に勤めている方がおりますが、

その方は相続税を受験しておりません。

長年勤められていてリーダーを任されるほど。

もちろん能力の高さや、

そこまでのレベルに達するまでには

かなりの努力をしたであろうことは推測されますが、

受験をせずとも、そのような会社に採用もされますし、

一人前のプレーヤーになることはできる良い例かと思います。

 

受からない人はいっそ科目を変えましょう

どうしても相続税が受からない方は思い切って、

他の科目に変えてしまうのも全然ありです!

逃げるみたいに思われる方がいるかもしれませんが、

そんなことはないと思います。

相続税を一回合格レベルまでもっていけているのであれば、

実務で税法を使えるレベルになっているでしょうし、

さらに他の税法を勉強することになるので、

間違いなく知識は増えます

もちろんその科目を一から勉強することは大変でしょうが、

このように最後の科目に受からなかったが、

科目変更をして結果を出している方は、実際おります

現状を打破する一つの方法として、ありかもしれませんね。

 

まとめ

相続税は最後に残してしまうと、

法人税同様に、相当苦労することになります。

受験を考えている方は、最後には残さず、

なるべく早めに片付けた方が、官報合格する近道になるかと思います。

ただし最後に残してしまった場合にも、

根性で合格を勝ち取っている方は沢山おりますので、

諦めないで継続することが大切です。

また、相続税ではなく、ミニ税法に変えることも、

場合によってはありだと思います。

take(テイク)会計事務所 竹田健司税理士事務所 代表税理士・MBA 竹田健司 さいたま市職員時代に税理士試験に合格し、 税理士となった異色の経歴。 また、勤務税理士時代に、ビジネススクールに通い、 首席で卒業。 そのMBAの取得をきっかけに 東京都豊島区池袋にて税理士事務所を開業。 ビジネススクールにて 一番の研究テーマであった飲食店のマーケティングにより、 コストをかけないで儲かる仕組みづくりを飲食店に提供。 それにより、開業より順調に顧問先を増やしている。