皆さん、こんにちは。
池袋の開業税理士、竹田健司です。
税理士試験の発表により、
試験科目の選択の時期ですね。
科目の選択は超重要!
以前もブログに取り上げました。
王道は簿財から入るのでしょうが、
私は初年度から毎年2科目ずつ受けておりました。
最初は簿記とミニ税法である国税徴収法。
その辺のメリットデメリットは
に書きました。
お時間がある方は参考にしてみて下さい。
最後の科目が受からない人
これも以前記事に書きました。
私はラストは法人税でしたが、
相当ハマりました。
苦手意識もなかったですし、
普段の答練も常に上位だったのに(泣)。
受験生の中には同じような境遇の方も
いるでしょう。
ミニ税法に行くのは全然あり!
相続税は、その合格への難易度が
高い科目の一つに数えられます。
改正によって実務での使用頻度が増え、
受験者も増えていますので。
例えばラスト1科目の相続税が
何年も受からない・・・。
もうらちがあかないので、
ミニ税法に変更した。
これは全然ありだと思います。
そもそも逃げだとも思いません。
住民税や固定資産税は
実務でも結構使います。
それに受験生の皆さんは5科目合格して
税理士になるために勉強しているわけで、
その最短経路を探すべきです。
もちろん相続税は税理士になってからも
使います。
しかしそこまでの勉強をした実績が
あるのであれば、
残りは税理士になってからの
研修や自己学習で絶対補えます。
合格科目は問われない
税理士として独立してしまえば
基本的には合格科目のことを
聞かれることはありません。
クライアントや他の税理士から
「先生の合格科目は?」
と聞かれることはまずないですので。
それに、例えば相続税の受験を
していないのにも関わらず、
相続税で、しかも高度な仕事の受注を
沢山している方もいますしね。
要はどの科目に受かったよりも、
どのような仕事ができるかの方が重要です。
ただし、これは独立開業のケースです。
勤務として勤める方は基本的には合格科目は
重要となります。
とは言っても、
相続税の受験をしていないのに、
相続税専門税理士法人に長く勤め、
それなりの地位になった知り合いもいるので、
ケースバイケースなんでしょうね。
社会人受験生には余裕がない
私は仕事しながらの受験でしたので、
そのキツさは身に染みてわかります。
3年目の法人税と消費税をどちらも初学での
ダブル受験は本当にキツかった。
理論暗記地獄(笑)。
それを考えると、
やはり少しでも受かりやすい科目を選び、
最短で合格するべきだと心から思います。
とは言っても、
科目には向き不向きがあります。
ボリュームが少なくても、
全く興味がなかったりすれば、
理論もなかなか覚えられず、
思いがけず苦戦することでしょう。
今年の合格結果を見て、
次の科目を決める必要がある方は、
今後のことをしっかり考えて、
最適な方法を選びましょう。
まとめ
私はミニ税法を逃げだとは全く思いません。
特に私のような社会人受験生で、
早く税理士になって、
なるべく早く独立したいと思っている方は、
実務で使うケースが少なかったとしても、
受かりやすい科目を選択した方が
絶対にいいと思います。
平成30年度の結果を見るなら、
住民税と固定資産税が良さげですね。
ただし、この考えは人それぞれ。
あえて難関路線を歩んで
合格を勝ち取る方もおりますので、
自分の将来を見据えて、
最適な方法を選びましょう。