パートナー?詐欺?若手を悩ませる税理士紹介会社について

皆さん、こんにちは。

池袋の開業税理士、竹田健司です。

税理士試験の発表も近く、

その結果によっては独立開業を

考えている方もいるでしょう。

その場合、若手税理士を悩ませる、

税理士紹介会社について考えます。

 

税理士紹介会社からの電話攻撃

若手税理士あるあるです。

知らない番号からの電話が鳴り

「仕事の依頼かも!?」

と思うと税理士紹介会社です。

第一声のトーンで、

一発でわかります。

なんか声が高いし、営業的な声ですからね。

 

仕事の依頼を匂わせる

ただし、向こうもプロです。

すぐ電話を切られないような

工夫・・・というか、騙してきます(笑)。

「税理士を探しておりましてお電話しました!」

これを聞いて即電話を切る

税理士さんはいません。

一瞬、「おっ・・・。」

と期待しますが、

内容を聞くと、

探しているのは顧問税理士ではなく、

紹介会社に登録してもらいたい税理士。

そのため、税理士を探しているのは

間違いないですね(笑)。

 

酷いパターン

最初は女性からの電話でした。

やはり税理士を探しているとのこと。

仕事の依頼なのか、紹介会社なのか、

わからないような状態で、

「それでは担当に変わります。」

私は

「は?担当?」

と思いました。

担当に変わるって絶対おかしい。

税理士に依頼したければ、

絶対その依頼したい人が電話したほうが

効率的です。

そして男性に電話が変わりました。

変わったというか、

おそらく電話回線が切り替わりました。

これは、同じ社内ではなく、

最初の電話はテレアポ会社です。

税理士に電話を繋げて、

その会社に電話を繋げるのが仕事。

手が込んでいます。

 

最近のパターン

税理士紹介会社ではなく、

事務機器のリースです。

リース料を払ってもらい、

それが紹介料の代わりというもの。

例えばコピー機のリースをし、

毎月3万円払ってもらう代わりに、

お客さんを紹介しますという流れ。

確かにコピー機導入したいと考えていたら、

悪くはない話かもしれません。

私の事務所は何気に立派なコピー機があるので、

頼むつもりはありませんでしたが、

話のネタになると思い、

もう少し深いところまで聞きました。

そしたら紹介した会社の数や、

契約した数で料金が変わるようです。

向こうはしきりに

「WIN-WINです!」

を連呼してましたが、

間違いなく、

そのリース会社が美味しいような

仕組みです。

 

顧問料の◯◯%は無理

結構多いのが、

顧問料の◯◯%を紹介料として

払うものです。

酷い会社は顧問料の50%を

永遠に払い続けなくてはいけない

紹介会社もいます。

良心的なところで、

最初の一年、または二年だけ

という感じです。

個人的な考えですが、

紹介手数料のはずなのに、

我々が仕事をした税理士報酬の

顧問料からお金を取られるのは

納得がいきません。

例えば不動産屋のように、

最初に紹介手数料を払って終了。

だったら純粋な紹介料なので、

納得がいくのですが。

 

電話では料金は言いたがらない

税理士紹介会社は会ってもらうことを

目標にして電話してくるため、

細かい紹介料とかは言いません。

もし言ってきたとしても、

基本料的なものを言っているに過ぎず、

詳しく話を聞いたらもっとかかる、

そんな感じだと思います。

私の場合、金額言わないと切りますくらいの

勢いなので、そこまで言うと教えてくれます。

 

紹介してもらう会社の質

これは噂程度でよく聞きますが、

紹介会社からの会社さんは

あまり良好な関係を築けない

といったような話は聞きます。

それは料金的なことなのか、

こちらのモチベーションの問題なのか、

色々な要因はあるでしょうが、

そのような傾向は強いそうです。

確かにこの情報化社会の今日、

本当に税理士を探していたら、

自分でネットを叩けば良い話ですし。

 

若手税理士さんは紹介会社使います

税理士紹介会社を否定するつもりは

ありません。若手税理士さんで

使っている方は多いですし。

やはり私のようなコネなしで始めると、

最初の3年くらいは

誰でも大変なことになります。

特に私のように自宅開業ではなく、

事務所を借りてしまうと、

家賃地獄が(泣)。

「事務所の壁を見てるだけで

貯金が減っていく毎日。」

と独立した数年を懐かしんでいた

税理士さんがいましたね。

そんな時は費用負担が発生したとしても、

精神的な支えとして、

顧問は増やしたいのがごくごく自然です。

そういった心の隙間に入り込むのが

税理士紹介会社。

よって、騙されている気分になるので

私は使いませんが(笑)。

ただ、手数料払いきりタイプの

紹介会社であれば、

全然ありだと思いますし、

私も頼むかもしれません。

 

まとめ

若手税理士はある意味付き合いが長くなる

税理士紹介会社を話題にしました。

個人的に否定的なだけで、

ビジネスとしてはしっかり

成り立っているものですので、

決して詐欺とかではないです。

よって利用した方が効果的なのであれば、

是非依頼した方がいいでしょう。

まぁ、どのような業界でも紹介ビジネスがあり、

かなり儲かっている会社も多いので、

そこの肥やしにならないよう、

気をつけるべきだとは思いますが。

take(テイク)会計事務所 竹田健司税理士事務所 代表税理士・MBA 竹田健司 さいたま市職員時代に税理士試験に合格し、 税理士となった異色の経歴。 また、勤務税理士時代に、ビジネススクールに通い、 首席で卒業。 そのMBAの取得をきっかけに 東京都豊島区池袋にて税理士事務所を開業。 ビジネススクールにて 一番の研究テーマであった飲食店のマーケティングにより、 コストをかけないで儲かる仕組みづくりを飲食店に提供。 それにより、開業より順調に顧問先を増やしている。