税理士試験における受験学校の再考

こんにちは、池袋の開業税理士、竹田健司です。

明日から9月。

中にはさっそく勉強を始める方もいるでしょう。

私も毎年9月から始動しておりました。

今回は勉強を始めるにあたっての

受験学校の選び方についての考察です。

 

私はTACに通いました

別にTACをごり押ししたいわけではないですよ(笑)。

私が通ったのに、特に強い理由があったわけではありません。

これから税理士試験を受ける人向けの

無料の相談会みたいなのがあって、まずそこに参加しました。

その際に

「こちらの相談会を受けた方は入学金免除です。」

的なことを言われ、数日後に入学。

まぁ、よくある手ですよね(笑)。

校舎も多いから通いやすいし、合格者数も多かったので、

大丈夫だろうという楽観的な感じでした。

そのため、他校との比較すらしませんでしたね。

今思うと、もちろん比較はした方がいいと思います。

 

年ごとに学校を変える人もいる

多くはないですが、

その年ごとに通う予備校を変える人もいるようです。

「今年はTACで受からなかったから、来年は大原にしよう。」

といった具合です。これは何気にありだと思います。

例えば運が悪く不合格だった際に、

翌年も同じ科目を学習することになります。

テキストというものは、

基本的に大きく変わることは少ないので、

ほとんど同じ学習をすることになると、非常に飽きますし、

モチベーションの低下にも繋がります。

そう考えると、

学校を変えるとテキストも大きく変わります

(実際は同じような内容でしょうが)し、

教え方や雰囲気についてはその学校の特色がありますので、

学習意欲も向上するのかなと。

ただ、私がそれをしないでTACのみに通った理由は、

税法科目の理論を丸暗記していたため、

学校を変えると細かい文言の変更や

理論テキストの順番が変わると思ったので、

変えなかったというのが一番の理由です。

 

今年は◯◯に通った人が受かった

これは税理士試験あるあるかもしれません。

全国模試の内容や直前模試が

そのまま本試験に出たなんてことは結構あります。

こういうことがあるので、

直前期は例えばTACには通っているが、

模試の資料が欲しいので、

大原にも直前期だけ入学する。

という方もいるようです。

賢いやり方だとは思いますが、お金がかかるなぁ・・・。

 

試験傾向から、やはり大手が有利

以前のブログにもあげておりますが、

クレアールをはじめとして、

税理士試験業界はインターネット受講をメインとした

新興勢力が台頭しつつあります。

一番のメリットは金額の安さです。

合格者数がわからないのでなんとも言えませんが、

やはりTACと大原がいまだに合格者を独占している状況でしょう。

税理士試験の合格率は1科目10%。とは言っても、

9割の人ができない問題を正解するより、

9割の人ができる問題をいかに積み上げるか

が合格には一番重要となります。

そのため、多くの受験生が所属する大手資格学校で

対策した問題が本試験に出ると、

その多くの方々が正解することになります。

そうなると、

その問題を正解できないことは本番では致命傷になりかねません。

そういった試験形態であるため、

大手が有利なのは現状でも変わらないでしょう。

新興勢力はこれからいかに実績を積んで

「税理士試験合格者数占有率○○%!!」

と大きく書けるくらいに早くなれるかが、

ビジネスモデルを構築する鍵になりそうです。

 

まとめ

新たな学習をするにあたって、

学校を変えることは一つの方法としてアリだと思います。

ただし、本試験で全く通用しなかった方は、

逆に変えない方がいいと思います。

その理由として、

もう一度同じ学習をした方が

知識の理解と定着が高まるのは間違いないため、

新たな切り口で勉強するよりも効率的に勉強できます。

そのため、よっぽどの理由がない限り、

変える必要はないかなと思います。

そして、個人的にはまだまだ大手が有利な状況かとは思いますが、

費用との兼ね合いもありますので

新興勢力の資格学校に通ってみるのも一つの手だとは思います。

take(テイク)会計事務所 竹田健司税理士事務所 代表税理士・MBA 竹田健司 さいたま市職員時代に税理士試験に合格し、 税理士となった異色の経歴。 また、勤務税理士時代に、ビジネススクールに通い、 首席で卒業。 そのMBAの取得をきっかけに 東京都豊島区池袋にて税理士事務所を開業。 ビジネススクールにて 一番の研究テーマであった飲食店のマーケティングにより、 コストをかけないで儲かる仕組みづくりを飲食店に提供。 それにより、開業より順調に顧問先を増やしている。