税理士の高校生向け職場見学会について

皆さん、こんにちは。

池袋の開業税理士、竹田健司です。

本日は、税理士会における、

次代の税理士制度を担う

若者を増やすための取組について。

税理士業界としても色々と頑張っております。

 

学生向け職場見学会の実施

平成30年7〜8月、

既に試験的に全国5カ所で

職場見学会が行われました。

この結果を受け、

来年からこの職場見学会制度が

本格稼働するそうです。

 

さいたま市の制度

私は元さいたま市職員です。

そのさいたま市にも小・中学生向けの

職場体験が毎年行われてました。

未来くるワーク(ミラクルワーク)

という名前でしたね。

もう名前変わったのかな。

凄くいい取組だと思いますし、

さいたま市の採用面接の時に、

その良さを熱弁した記憶があります。

これについては、

正直お店側のメリットは少ないです。

数日働くだけなのに、

教える手間もあるでしょうし、

態度が悪い子もいるでしょうし、

怒ったら途中で帰る生徒とかもいそう。

一応、人手にはなりますが、

人手としてはカウントしにくいです。

ただ、

「未来くるワーク実施店」

というステッカーがもらえるので、

それを店に貼っておくことができるのが

唯一のメリット。

この店はそういう協力的な店、

というアピールを

お客さんにすることができます。

とはいえ、

やりたくない会社がほとんどです。

毎年学校の先生が、

これを各会社に

頼む仕事がとても大変そうでしたね。

 

完全にボランティア

そう考えると、

受け入れ側にとっては、

完全なボランティア活動になります。

これをしてくれる税理士は・・・。

いるんですかね。

仕事的に

強力な個人情報を扱うことになりますし、

数人を増やせる職務スペースを

確保するのも難しいです。

任せてもらえるのは、

例えばレシートを紙にペタペタ貼って

いくような単純作業とかになりそう。

ただし、相続を控えているご家庭や、

親が個人事業を営んでいる場合も

大いにあるでしょう。

そういった繋がりが持てるのは

メリットかもしれません。

 

学生に業界の闇を見せられるのか

よく税理士業界はブラックだと

言われます。

私は現在独立して楽しく仕事してますが、

正直この意見は否定できません(笑)。

所長からのキツイ叱責や、

同僚からの攻撃により、

精神的に病む方も多いようです。

また事務所によっては、

恒常的な残業により、

肉体的に大きく疲弊していく方も多い。

まぁ業界の離職率の高さが、

それを物語っております。

当然、学生たちがそれを目にすることは

ありません。

むしろ、学生たちがいる前で、

職員にブチ切れる所長がいたら、

神、もしくは、本当にヤバい人かも(笑)。

学生は全員3時とかに帰りますので、

残業の多さもわからないでしょう。

「憧れてたのに、入ってみたら違う!」

ということを防ぐためにも、

ありのままの税理士の仕事ぶりを

伝えてもらいたいものですね。

 

一応強調しますけど、

私にとって税理士という仕事は

やり甲斐もありますし、

楽しい毎日を過ごさせてもらってます。

 

税理士業を広めるのはいいこと

ちなみに私の義理の兄も税理士なんです。

本当に偶然にも同じ仕事。

私より年下のお兄さん。

仲良くさせてもらってます。

その方は高校の先生に、進路面談の時に

税理士のことを教えてもらい、

それで目指したそうです。

単純な動機かもしれませんが、

それでしっかり税理士試験を合格し、

バリバリ働いていることを考えると、

情報を周知するというのは

一人の人生を左右することにもなりますし、

重要なことだと思います。

 

まとめ

本日は税理士会の新しい施策について。

私は学生の時に税理士という仕事を

知りませんでした。

社会人になって知り、

それから税理士を目指しました。

学生の時に知ってたら、

そこで目指したかもしれませんし、

全く違う仕事をしたかもしれません。

今回対象にする学生が

何人くらいになるかはわかりませんが、

非常に意味のある取組だなと

個人的に感じております。

この職場体験によって、

税理士に憧れを持つ子どもは

少なからずいると思います。

この取組がメディアに取り上げられることも

あるでしょう。

そうなると必然的に税理士という仕事が

周知されることに繋がります。

やり方さえ間違えなければ、

数年後には受験者も増え、

税理士業界を盛り上げる一因に

なるのではないでしょうか。

take(テイク)会計事務所 竹田健司税理士事務所 代表税理士・MBA 竹田健司 さいたま市職員時代に税理士試験に合格し、 税理士となった異色の経歴。 また、勤務税理士時代に、ビジネススクールに通い、 首席で卒業。 そのMBAの取得をきっかけに 東京都豊島区池袋にて税理士事務所を開業。 ビジネススクールにて 一番の研究テーマであった飲食店のマーケティングにより、 コストをかけないで儲かる仕組みづくりを飲食店に提供。 それにより、開業より順調に顧問先を増やしている。