働きながら4年で税理士試験に受かる人

皆さん、こんにちは。

池袋の開業税理士、竹田健司です。

今までに会った中で、

働きながら4年で税理士試験に

受かったという人に2回会いました。

とんでもない人ですね(笑)。

一人は上場会社のサラリーマン。

もう一人は税理士事務所に働きながら

の合格でした。

 

受験科目の選択

二人には合格するためのプロセスが

共通しておりました。

だいたいこんな感じです。

 

1年目 簿記論・・・不合格

    財務諸表論・・・合格

2年目 簿記論・・・合格

    消費税法・・・合格

3年目 法人税法・・・不合格

    その他1科目・・・合格

4年目 法人税法・・・合格

 

理想的な流れです。

やはり働きながらの短期合格には

最初の2年間で3科目に合格する必要が

ありそうです。

また、当然ハマる科目はないですね。

それにしても2回しか落ちてないのか。

5勝2敗って尋常じゃないな・・・。

 

財務諸表論は一発合格を目指す

やはり財務諸表論は一発合格を

目指したいところですね。

私の感覚でも、受験科目で

一番とっつきやすく、苦労も少なかったのが

財務諸表論。

最近合格率は狂ったように高い年も

ありましたし(笑)。

 

消費税法もできれば一発合格

また消費税法あたりもできれば

一発合格をしたいところです。

私はできなかった(泣)。

ボリューム的にはそこまで多くないので、

コツを掴めば一発合格も可能かなと。

特に上記プロセスのように

簿記論2年目とのダブル受験の場合、

簿記論の学習負担が少ないので、

消費税法の合格確率は跳ね上がります。

一回学習している科目だと、

少ない勉強量で合格レベルに

もっていけますからね。

 

簿記論の一発合格は結構難しい

何気に簿記論は一発合格した人は

少ない気がする。

もちろん簡単だったなんていう人も

いるのでしょうが、

簿記論一発合格は凄いと思ってます。

おそらく問題の難しさよりも試験問題の

ボリュームの多さがそうさせていると

思っております。

毎年絶対に2時間で解ききれない問題量が

出されます。

やはり解くスピードは年数を重ねた

ベテラン受験生の方が確実に速いです。

そのため税理士試験の最初の関門として

君臨しているのかなと思います。

 

法人税法の一発合格は相当厳しい

そして法人税法ですね。

これが一発合格はほとんど聞きません。

社会人受験生での一発合格は

本当に尊敬に値しますよ。

やはり法人税法は

学習のボリュームの多さでしょう。

まず、理論暗記が膨大な量。

「最初は仕方ないから、

A.Bランクの理論だけ覚えよう。」

と思ってもドン引きするボリュームです。

さらに計算が結構難しい。

数年前から計算問題に理論の知識が

必要になったりと、あらゆる角度から

出題されます。

問題の量も相当多いですしね。

社会人受験生の場合、

法人税法1科目に絞ったとしても、

初学では結構厳しいかなと。

最短合格を目指す場合、

2科目ずつの受験になるので、

一発合格は相当難しいです。

 

残業がない職場

また、二人に共通していたのは、

残業があまりないということです。

残業があまりなければ、

働きながらでも2科目の受験は

それほど負担にはなりません。

そして、勉強計画が崩れないので、

講義の欠席や、未学習がたまってしまう

こともありません。

それにしても残業がない時点で

遊びや他の誘惑に負けてしまいそうですが、

そうではなく、しっかり勉強して上を目指す

精神が素晴らしい。

 

まとめ

働きながら4年で合格した方々について、

そのプロセスを中心に考察しました。

私も最初は4年を目指したんですけど、

ちょっと残念な結果に・・・。

そのためどれだけ凄いことなのか、

身に染みてわかります。

具体的な勉強時間までは知りませんが、

おそらく相当な努力をしているはず。

こういう方々は合格してからも

努力を惜しまないはず。

本当の勝負は合格して税理士として

独立してからと考えているはずなので、

こういう人達が、

長く活躍する税理士さんになるのかと

思っております。

take(テイク)会計事務所 竹田健司税理士事務所 代表税理士・MBA 竹田健司 さいたま市職員時代に税理士試験に合格し、 税理士となった異色の経歴。 また、勤務税理士時代に、ビジネススクールに通い、 首席で卒業。 そのMBAの取得をきっかけに 東京都豊島区池袋にて税理士事務所を開業。 ビジネススクールにて 一番の研究テーマであった飲食店のマーケティングにより、 コストをかけないで儲かる仕組みづくりを飲食店に提供。 それにより、開業より順調に顧問先を増やしている。