税理士になるには若い方が有利?最適な年齢は?

皆さん、こんにちは。

池袋の開業税理士、竹田健司です。

税理士になるには一番の王道は

税理士試験を突破することです。

王道と言っても割合的には多くなく、

税務署出身、大学院科目免除の方が多いです。

税理士試験の受験を志すには、

皆さんの理由は十人十色でしょう。

そのため受験を始める年齢も様々。

 

40、50代でも遅すぎません

税理士になってみてわかったことは、

噂以上に税理士の平均年齢が高いこと。

以前ブログでも取り上げました

 

税理士の平均年齢は異常に高い

 

でも紹介した通り、

本当に年齢は高いです。

これは登録時研修といった、

税理士の登録時に受ける研修で、

本当に感じました。

そのため40、50代でも遅すぎることは

ないでしょう。

確かに記憶力の低下等で受験的に

不利になることもあるでしょうが、

努力すれば受かる試験です。

年齢を言い訳にせず、

頑張ればいずれ受かります。

 

とは言え税理士試験は難しい

税理士試験に合格するためには、

皆さんとてつもない努力をします。

何年かかるかはその人の能力はもちろんのこと、

家庭環境仕事環境にも大きく左右されます。

「仕事しながらだと10年はかかる。」

なんて言われますが、

10年で受かれば良い方ではないでしょうか。

これは税理士試験に合格した際の、

合格祝賀会で強く感じましたが、

自分の年齢(当時30歳くらい)が相当若いことです。

これは資格学校のパンフレット等の表紙の、

合格祝賀会の全員写真をよく見ると

ご理解頂けるかと思います。

そして資格学校でも、

通常最初の受験科目となる

簿記論や財務諸表論だと

教室には若い人が多かったですが、

法人税法くらいになると

教室の平均年齢が一気に上がります。

「こんな違うの!?」

と思いました(笑)。

そう考えると税理士試験に挑む年齢は

あまり関係ないですし、

40、50代で受かったとしても

遅すぎるということはないかと思います。

 

50、60代で税理士登録する人

登録時研修や登録時の税理士会の顔合わせにて、

周りを見回した時に、

「えっ・・・、オレだけ若っ。」

と思いました。

その理由は、

他の方の税理士試験の

受かる年齢が遅いというよりは、

税務署出身で科目免除の方の割合が

多いからだと思います。

定年前の退官で税理士登録する方や、

もちろん定年後に税理士登録する方は

結構います。

 

税務署出身だと開業して有利?

税務署出身と聞くと、

どんな税務でも知っていると思われがちですが、

決してそんなことはありません。

ずっと所得税畑にいたため、

法人税のことは一切わからない。

なんて方はざらにいます。

そういう方も開業してますからね。

もちろんその方のキャリアによるでしょうが、

税務については広く浅くではなく、

どちらかと言えば狭く深くという印象です。

そう考えたら、5科目に合格して、

2年以上の実務経験を積んで

独立開業した方のほうが、

オールラウンダーとして、

むしろ独立開業には

有利なんじゃないかと思います。

そういう意味でも、

税理士になるのに年齢は関係ないと思います。

 

実務経験がハードル

例えば40、50代の方で税理士事務所は未経験、

そうなると税理士になるための

実務経験2年以上を満たすため、

また仕事のやり方を覚えるために

必ず税理士事務所にて勤める必要があります。

いわゆる修行期間ですね。

その場合、それなりの年齢に達していると、

採用されにくいということはあります。

ただし、今は完全な売手市場。

将来の独立のため、薄給でも構わないから

働かせてほしいと正直に伝えれば、

採用してもらえる税理士事務所は

確実にあります。

よって、やはり税理士になるのに

年齢は関係ないかと思います。

 

独立開業はさらなるハードル

正直、税理士登録さえしてしまえば、

独立開業をするのは、

基本的に手続きだけの問題なので、

ハードルは高くありません。

しかしそれなりの年齢に達している場合、

家族を養わなければならない、

そんな方が多いでしょう。

そうなると独立開業は大きなハードルです。

通常、1期目は大きな売上もないですし、

赤字になる方も多いです。

それなりの年齢であれば、

サラリーマンであれば年間数百万円の

安定した収入が得られるところ、

働けば働くほどお金が出ていく

恐ろしい状況・・・。

私のように、いきなり都心の駅近で、

事務所を借りて始めると、

そのようになる確率大です(笑)。

そうならないよう、

コストを下げるなら

自宅開業をすればいいでしょうし、

最悪上手くいかなかったら、

どこかの事務所で働かせてもらう、

それくらいの気構えでいいと思います。

それなりのスキルがあって、

それなりの準備さえできれば、

どなたでも上手くいくと思いますよ。

 

まとめ

税理士になるのに年齢は関係ないかと思います。

それは税理士試験に挑戦すること、

税理士業界に転職すること、

税理士として独立開業すること、

全てにおいて、年齢は関係ないかと。

試験においても、仕事においても、

どれだけ努力をしたかで結果が変わります。

逆にいうと、努力さえ怠らなければ、

成功する業界だと思っております。

そのため年齢は関係なく、

コツコツ努力を積み重ねた方が

勝ち組になるのだと思いますね。

take(テイク)会計事務所 竹田健司税理士事務所 代表税理士・MBA 竹田健司 さいたま市職員時代に税理士試験に合格し、 税理士となった異色の経歴。 また、勤務税理士時代に、ビジネススクールに通い、 首席で卒業。 そのMBAの取得をきっかけに 東京都豊島区池袋にて税理士事務所を開業。 ビジネススクールにて 一番の研究テーマであった飲食店のマーケティングにより、 コストをかけないで儲かる仕組みづくりを飲食店に提供。 それにより、開業より順調に顧問先を増やしている。