皆さん、こんにちは。
池袋の開業税理士、竹田健司です。
私は税理士でもほとんどいない、
MBAホルダーです。
税理士有資格者になってから、
ビジネススクールに2年通い、
MBAホルダーとなりました。
MBAを取得した理由
税理士は会社に寄り添って、
二人三脚で会社を支えるパートナー
のような仕事だと思います。
それは税務や会計だけにとどまらず、
経営、人事労務、家庭問題、
相談事は多岐に渡ります。
税理士は税務や会計については
エキスパートですが、
その他については・・・?
もちろん仕事を重ねていけば
ノウハウが溜まっていき、
相応の能力が付くかもしれませんが、
それでもプロとは言い難いレベル。
そのため、そのようなスキルをプロとして
専門的に身につけ、
クライアントに還元できるような
税理士になりたいと思いまして、
ビジネススクールに通いました。
ビジネススクールに通った時期
私は元々地方公務員で、
勤務時代に税理士試験に合格し、
その後の3/31で地方公務員を退職し、
4/1から税理士事務所で働きました。
有休消化が全くできなかったのが、心残り(笑)。
その税理士事務所の面接の際にも
独立志向であることは伝えており、
自分のスキルにもよりますが、
5年以内を目処に独立開業したいと
考えておりました。
税理士資格には2年の勤務実績が
必要となります。
一般会社の経理でも2年間のカウントを
されることもありますが、
私の場合はそうではなかったので、
2年間税理士事務所で勤務して、
有資格者となりました。
その有資格者となったタイミングから
ビジネススクールに通いました。
どこに通うか
MBAと言えば海外が主流でしたが、
今は日本でも取得できる学校が
いくつかあります。
本当は自分の出身大学である
東京理科大学にて取りたかったのですが、
理系なので、MBA課程はありませんでした。
そのためどこに通うかの選択から
MBA取得の旅が始まりました。
ビジネススクールか大学か
まず考えるべきこととして、
日本のMBAを取得するのであれば、
大学に併設されてないビジネススクールか、
大学に併設されている大学院か、
いずれかを選ぶこととなります。
ビジネススクール
・グロービス
・ビジネスブレークスルー
・SBI
・マサチューセッツ etc.
大学院
・早稲田大学
・名古屋商科大学
・多摩大学
・文京学院大学 etc.
全部ビジネススクールという感じもしますが、
便宜的に分けてみました。
上記に挙げたものについては、
ホームページを調べたり、
パンフレットを取り寄せたり、
個人的に選考した学校です。
私は社会人なので、
・土日に通えるか
・平日の夜も通えるか
・web講義も対応できるか
・学費
選考する上では、これらを重視しました。
ビジネススクールに決めた
もちろん各々の大学の特色によりますが、
大学だとアカデミック寄りな講義になると
思いました。
そうなると研究職だったり、
教授を目指すような方向性の度合いが
強くなると思い、
横文字のビジネススクールにしました。
実際に通ってみないとわかりませんが・・・、
なんとなくの思い込みで(笑)。
より実務色の濃い勉強がしたかったので、
このような選択となりました。
お金が高い
ビジネススクールは
ドン引きするようなお金を払います。
学生の中には、
会社から補助が出るから、
通っているような方もおりますが、
自腹で数百万円払い、
勉強しに来ている人を見ると
「よくやるな・・・。」
と自分も同じ立場なのに、
そのように日々感じておりました。
入学時は私は既婚者であったため、
お金はほとんどありません(笑)。
どのように捻出したかというと、
全部自己資金からまかないました。
というのも、
かなり昔から投資信託をやっており、
こちらもドン引きするような運用益を
出しておりました。
どんな投資でもそうですが、
ブームが訪れる前からやると
儲かりますからね。
そのお金があったので払えましたが、
通常だと教育ローンや、
様々な金策を行わないと、
払えるお金ではないと思います。
ただ、最近は補助金等で大幅に金額も
下がっているようです。
悔しいので調べてません(笑)。
SBIに決めた
日本の横文字のビジネススクールでは、
グロービス、ビジネスブレークスルー、SBI
が有名ですが、知名度で言ったらおそらく
グロービス > ビジネスブレークスルー > SBI
ですね。私の入学時はこのような序列。
では、なぜSBIにしたかと言うと、
より実務色が濃く、
講師陣についても大学教授というよりは、
実務家出身の方が多かったところです。
またもう一つの理由として、
人間学をベースにした講義が取れるところです。
帝王学とかも勉強しました。
帝王学なんて漫画の世界だけの話しかと思っておりました(笑)。
税理士という仕事は人と人との繋がりが
一番重要だと思っております。
理系出身の私としては、
人間学のようなジャンルは
一切勉強してこなかったですし、
自分にないスキルをぜひ身につけたいと
思ったのも大きな理由の一つです。
入学後は
やはりかなり勉強しました。
たくさん本も読みましたし。
とは言っても、税理士試験と比べたら、
そのキツさは雲泥の差。
なんのストレスもなかったですね。
どのような勉強をしたかは割愛しますが、
普通に税理士をしているだけでは、
絶対に身につけられないスキルが
沢山身についたのは事実です。
お客様へのアドバイス一つ取っても、
間違いなくレベルが上がり、
勤務時代より良いサービスが提供できている
自負もあります。
2年で卒業
最短が2年での卒業となります。
実は2年で卒業する人は稀で、
やはり社会人ということもあり、
3年以上かける方の方がほとんどです。
2年ということもあり結構あっという間でした。
私は卒業後は税理士として独立したい
と思っておりましたので、
そのようなモチベーションから
全く手抜きをせず、短期間で集中して
勉強することができました。
そのおかげもあり、
首席での卒業となり全員の前で
答辞を読むことに。
まさかこの歳で
「卒業生代表!」
とか言うとは思いませんでした(笑)。
顔が広がった
当然知り合いはかなり増えました。
同じ目標に向かって切磋琢磨した
同窓生とは当然仲良くなりますし、
その同窓生の知り合いと交流する機会も
増えました。
また、ビジネスについての色々な情報交換は
卒業してからも続いております。
卒業生の会もありますし、
有志での飲み会も頻繁に。
そうなってくると、ありがたいことに
ビジネススクール関連での
顧問契約というのも、
いくつかあるのも事実です。
企業連携支援アドバイザーに就任
これは税理士の仕事とは違い、
中小機構のお仕事で、
様々な会社の悩み事を解決するお仕事。
税理士だけの知識では対応できない部分も
多いと思われますので、
こういったところも
MBAのスキルが生かせます。
この4月からの就任なので、
まだ実際のお仕事はしておりませんが、
凄く楽しみな仕事の一つです。
ダブルライセンスはあまりいない
税理士とMBAのダブルライセンスは
仕事の親和性が高いため、
2つ持っている方もいそうですが、
あまり聞いたことはないですね。
もちろん税理士とMBAを比べると、
圧倒的に税理士の方が取得困難ですが、
MBAの取得にも様々なハードルが
ありますからね。
そういった意味では、ダブルライセンスは
他の税理士との
大きな差別化になるのかもしれません。
まとめ
MBAを取得したことにより、
税理士としての幅は非常に広がりました。
本当に取ってよかったなと思っております。
ただ、税理士としての本質である
税務業務は、日々税法が改定され、
そちらを疎かにしてしまうと、
あっという間に
置いてけぼりにされてしまうため、
今後も研鑽を重ねていきたいと思います。