税理士試験において、最後に残すとキツイ科目

皆さまこんにちは、池袋の開業税理士、竹田健司です。

今回は最後に残すとキツイ受験科目について、考察いたします。

 

最後に残すとキツイ科目(法人税編)

個人的な感想や、受験仲間、

また税理士になった人たちに実際聞いたところで、

最後に残ってしまうと合格が困難になるのは、

法人税と相続税のようなイメージがありますね。

今回は下記に、法人税を最後に残すとキツイ理由を記載します。

 

法人税はボリューム超多い

法人税のキツさは、その圧倒的なボリュームの多さです。

資格学校の学習目安は600時間とかになっているかと思いますが、

初学者にはそれでは全く足りません

1,000時間とかは必要になってくるイメージ。

そもそも、そのボリュームの多さから、

合格できるレベルにもっていくまでが大変な作業です。

理論暗記が苦手な人には相当キツイと思います。

計算問題のレベルも相当高く、運で受かるような科目ではありません。

 

選択必須科目

法人税は選択必須科目のため、所得税との選択になります。

たまに法人税と所得税のダブル受験をする勇者がおりますが、

基本的にはどちらかを選択することに。

所得税も法人税同様のボリュームがありますね。

やはり、実務で使うことが多い法人税の方が受験者は例年多いです。

そのため、そのようなボリュームの多さから、

どちらかを最後に回す方がかなり多くなります。

ということは、相手になるのは、

3〜4科目を既に受かっている歴戦の猛者となりますので、

必然的にライバルのレベルが高い

競争試験の税理士試験では、これが高いハードルとなり、

合格しにくい科目になるのが法人税となります。

 

法人税の理論暗記

法人税の理論については膨大な量があるため、

資格学校ではランクを記載して、

覚える優先順位を教えてくれます。

A・・・必ず覚える

B・・・できれば覚える

C・・・覚えなくても仕方ない

といった具合でしょうか。

最近の傾向まではわかりませんが、

ちょうど私が受験した頃から、

計算問題の中に、

ガンガン理論を書かされたりする問題が出てきました。

割とそこに上記で言う、

Cランクの理論が出てきたりするんですよ。

私はCランクも全部覚えていたので大丈夫でしたが、

そうなってくると理論学習が進んでいる

ベテラン勢が有利となります。

これも受かりにくいと言われる所以でしょう。

 

計算問題が難しい

計算問題はボリュームも多く、

難易度も非常に高い

資格学校のテストでは高得点を出せていても、

本試験は全く違う切り口から出題され、

全く対応できなかったという声も結構聞きますね。

計算にはだいたい70分は時間が必要となります。

得点源と難問の取捨選択が非常に難しく

難問にハマると時間オーバーとなります。

極端に合格ラインが低い年もあれば、

高い年もあったりするのも合格しにくい理由でしょう。

 

早めに法人税を切り抜けるのもあり

割と簿記論と財務諸表論に受かった後、

次に法人税を持ってきて、

良い結果になったという話を聞いたことをあります。

モチベーションが高い状態で法人税を受験することにより、

合格しやすくなるという理由でしょうか。

このやり方は非常にありだと私は思います。

とは言ってもこのやり方で受からないと、

いつまでたっても2科目合格のままで、

先が見えない状態になってしまうという怖さがあります。

それが一番モチベーションの低下をもたらすことが怖いので、

石橋を叩いて渡るタイプの方ならば、

法人税をラスボスにし、

イケイケタイプの方ならば、

早めに法人税に着手するのがいいかもしれません。

 

まとめ

私は3科目合格後に法人税と消費税をダブル受験し、

消費税が先に受かったため、

結果的には法人税が最後に残ってしまいました。

学習するという観点であれば、

内容もとっつきやすく、

もちろん実務でも一番使うので、

学習自体は楽しかったという思いはありますが、

合格には一番苦労しました。

そのような経験者の立場から言わせて頂くと、

できれば法人税は先に受かってしまった方が

官報合格には近道なのかなと思っております

 

take(テイク)会計事務所 竹田健司税理士事務所 代表税理士・MBA 竹田健司 さいたま市職員時代に税理士試験に合格し、 税理士となった異色の経歴。 また、勤務税理士時代に、ビジネススクールに通い、 首席で卒業。 そのMBAの取得をきっかけに 東京都豊島区池袋にて税理士事務所を開業。 ビジネススクールにて 一番の研究テーマであった飲食店のマーケティングにより、 コストをかけないで儲かる仕組みづくりを飲食店に提供。 それにより、開業より順調に顧問先を増やしている。