皆さん、こんにちは。
池袋の開業税理士、竹田健司です。
本日はマーケティングで重要な
考え方となるブルーオーシャンについて。
ブルーオーシャンとは
直訳すると青い海です。
マーケティング的には
未開拓の市場をブルーオーシャン(青い海)、
既存市場で成熟された市場を
レッドオーシャン(赤い海)として、
対比して用いられることが多いです。
この考え方は、
フランスの欧州経営大学院教授の
W・チャン・キムと
レネ・モボルニュによって、
2005年2月に発表された著書
「ブルー・オーシャン戦略」
により提唱された
マーケティングの戦略となります。
新しい商品やサービスを投入することで
創出される競合相手のいない市場
を指します。
ブルーオーシャンの代表
日本におけるブルーオーシャンの代表格は
回転寿司と考えてもいいかもしれません。
寿司=高級という考え方を
完全に打ち崩しました。
寿司を気軽に食べられるシステムに
したことで、
今まで取り込めなかったファミリー層を
一気に取り込むことに成功し、
大きな発展を遂げてきました。
このように、ブルーオーシャンという
競合がいない市場においては、
一時的に独り勝ちすることは可能ですし、
他社が追随してきたとしても、
先行者利益によって、
大きなアドバンテージがあることにより、
その後もその市場における
リーダーとしての地位を進み続けることも
可能となります。
近年のブルーオーシャン
最近の飲食店において、
ブルーオーシャンとして印象が強いのは、
スターバックスですね。
日本においては、
喫茶店市場は成熟しておりました。
そのような市場において、
ドトールを始めとした海外勢が
低価格路線として参入してきましたが、
低価格路線というものは模倣が容易な
ケースが多く、
程なくしてレッドオーシャンとなるケース
が多いです。
結局は上記に挙げた回転寿司もそうですし、
低価格路線のコーヒー市場も
レッドオーシャンの道を辿ります。
しかし、ここで全く違うコンセプトの
スターバックスが登場します。
スターバックスはお洒落で綺麗な店内、
華やかなオープンテラス、
鮮やかで品質の高いメニュー、
といった、
高付加価値なコーヒーを提供するという、
今までの喫茶店市場とは全く逆の
サービスを提供しました。
このようなサービスを提供するには、
豊富な資本力、
様々なノウハウ、
圧倒的なブランド力 etc.
というように、
模倣が困難であり、
参入障壁が非常に高くなります。
そうなってくると、
このブルーオーシャン市場は、
スターバックスの独り勝ち。
事実、店舗数を確実に伸ばし、
事業拡大を今でも続けております。
ブルーオーシャンは難しい
ブルーオーシャン戦略は、
誰もやっていない事業を、
単純に遂行すれば、
大きな収益を生み出す。
口で言うのは簡単ですが、
現代の成熟した市場においては、
「いまだかつてない事業」
「誰もやってない事業」
というものはほとんどないと思います。
事業計画を見たときに、
そのような文言があったとしても、
基本的には似たような事業は既にある、
そういったケースがほとんどです。
とは言っても、ビジネスの視点を変えたり、
完全なオリジナルのノウハウ同士を
組み合わせることによって、
ニッチな事業というものは
あるのかもしれません。
そういった事業計画を立て、
それに向かって一生懸命努力した方が
現代の市場で生き残り、
成功していくのだと思います。
まとめ
ブルーオーシャン戦略は成功すれば、
非常に大きな収益を獲得することが可能です。
そのためには、
しっかりとしたマーケティング調査をし、
事業計画を練り上げ、
他には真似できないものを作りあげる
ことが必要となります。
私は今まで様々な事業計画を見てきましたが、
そういった事業計画を立てた場合でも、
途中で挫折してしまったり、
結局似たような事業があったりと、
色々な要因で実行できないケースが
非常に多いです。
ただし、
そのように立ちはだかる多くの壁を乗り越え
成功している方がいるのも事実です。
ブルーオーシャン戦略は簡単ではないですが、
大成功に繋がる経営手段のため、
そのような機会に恵まれている方は、
ぜひチャレンジするべきでしょう。