5W1Hを飲食店マーケティングにあてはめる

皆さん、こんにちは。

池袋の開業税理士、竹田健司です。

5W1Hと聞くと、

英語の勉強を

思い出す方がいるかもしれません。

これはビジネスにおいて、

とりわけ事業計画を組み立てる際には

非常に重要な考え方となります。

 

5W1Hとは

Who(誰が)

Where(どこで)

What(何を)

When(いつ)

Why(何故)

How(どのように)

の6つをまとめた言葉です。

事業計画を見る際に、

これがあると見る側には

そのビジネスが非常に理解しやすいです。

よって誰かに自分のビジネスを伝える

という意味ではとても有効なツールです。

 

Who(誰が)

もちろん自分がそのビジネスにおける

主人公になるのですが、

飲食店においては、

自分がオーナー兼シェフなのか、

専任のシェフを雇うのか、

アルバイトは雇うのか、

経理は奥さんに任せるのか etc.

決めることは多々あります。

飲食店にとって、

実は人の問題は非常に多いです。

最初の段階である程度の方向性を決め、

適宜軌道修正をする。

行き当たりばったりだと

上手い経営はできないので、

時間をかけて、最適なやり方を

見つけていきましょう。

 

Where(どこで)

飲食店にとって立地は売上を左右する

非常に大きな要素です。

大手は立地のプロが考えに考え込んで、

店舗を出店します。

そのため個人店や小規模の飲食店では、

良さそうな物件に飛びついて、

実際営業を始めたら上手くいかなかった、

そんなケースが非常に多いです。

場所については立地という側面から

考えることも重要ですし、

家賃というキャッシュ面も重要な要素です。

実際考えていた場所だと家賃的に非常に

高額になることがわかり、

当初の場所から駅を一つ隣にするか、

もしくは徒歩でさらに5分離れるのか、

または希望していた広さから

一回り小さい店舗に変更し、

想定していた家賃で抑えるのか、

他には創業資金を借り入れ、

高い家賃で頑張るのか etc.

判断することが非常に多いです。

それだけ飲食店経営には

非常に重要な要素なので、

場合によっては一年以上の時間を費やして、

熟考するべきでしょう。

 

What(何を)

飲食店にとってもコンセプトは非常に

重要です。

ファミリー向けなのか、

カップル向けなのか、

サラリーマン向けなのか、

男性または女性向けなのか、

高級志向または大衆志向なのか、 etc.

それぞれのコンセプトに合った場所で

どのような料理を提供できるのか、

それが固まっていない場合には

売上は全く伸びません。

なんとなく美味しい料理を提供する

自信があるから、

では経営は上手くいかないと考えた方が

いいでしょう。

 

When(いつ)

まず、開店までの

スケジューリングを固めましょう。

現在勤務していて独立するという方ならば、

働きながら独立準備はできるのか、

いつまで働くのか、

それによって、

店舗の賃貸はいつまでに決めるのか

といったようなスケジュールを決め、

それに従った行動をするべきです。

なるべく余裕を持った

スケジュールにしましょう。

そして、飲食店を始めるならば、

事業拡大のタイミングまで視野に入れた

計画を立てるべきです。

例えば二店舗目はいつまでに出店するのか、

といったような計画をあらかじめ立てておき、

それを目指して経営を行うべきです。

「儲かってきたから、

そろそろ二店舗目を出すかな。」

だと上手くいくことは少ないです。

 

Why(何故)

なんのためにこのお店はやるのかも決めましょう。

「生活のために」

では事業計画として不十分です。

おそらく飲食店を始められる方というのは、

お客様の笑顔と触れ合いたい、

そういった考えをする方が多いと思います。

それをもっと具体的にすると、

「近隣サラリーマンのオアシス」

「子育て世代が気楽に立ち寄れる」

「学生の空腹事情の支援」

色々なことが考えられます。

そういったビジネスの根幹を決め、

それを達成するまでに努力する。

そのためには、

何のためにお店をやるのかを

決めることは非常に重要です。

 

How(どのように)

どのようにして

そのビジネスを実現するのか。

そのどのようにというのは、

海外仕込みのテクニック、

他にはないコネクション、

瑞々しい有機野菜、

高品質低価格な原料調達、 etc.

飲食店というリスクを取って開業するには、

それを成功させるための、

その人なりの手段や方法があるはずです。

それを事業計画書に落とし込みましょう。

字にすることによって、

新たな気づきもあるでしょうし、

まだまだ足りない点も見えてきます。

それをブラッシュアップして、

事業の成功に繋げていくことが

重要となります。

 

まとめ

本日はビジネスにおいて、

とりわけ事業計画をする際に

非常に重要な考え方となる、

5W1Hについて取り上げました。

簡単なようで、

考えると時間はかかりますし、

これを固めることで、

事業の成功率は確実に高まります。

独立を目指す方は、

ぜひ5W1Hを書き出して、

それを熟考することをオススメします。

take(テイク)会計事務所 竹田健司税理士事務所 代表税理士・MBA 竹田健司 さいたま市職員時代に税理士試験に合格し、 税理士となった異色の経歴。 また、勤務税理士時代に、ビジネススクールに通い、 首席で卒業。 そのMBAの取得をきっかけに 東京都豊島区池袋にて税理士事務所を開業。 ビジネススクールにて 一番の研究テーマであった飲食店のマーケティングにより、 コストをかけないで儲かる仕組みづくりを飲食店に提供。 それにより、開業より順調に顧問先を増やしている。