税理士試験は実務経験者が有利?

皆さま、こんにちは。池袋の開業税理士、竹田健司です。

税理士試験を受験する方の中には、

私のような実務経験ゼロで挑んでいる方もいるでしょう。

本日はそのような方々向けの話題です。

 

実務経験ゼロの合格者も多い

税理士試験に合格し、

今まで割と色々な人たちにお会いする機会がありました

合格祝賀会のパーティー、

通信受講生向けのセミナー講師のお仕事、

若手税理士の飲み会、

親戚etc

そのような時には雑談程度で、

受験生時代はどのような境遇だったかを、

お互いすることが多かったです。

私の感覚では、

実務経験ゼロでの合格者はかなり多かった印象!

さすがに受験専念で

全く社会人経験なしで受かったという方には会っておりませんが、

税理士事務所ではなく、

一般企業に勤めながら受かったという方も

かなりいらっしゃいましたね。

私のような、

公務員からの5科目合格者も二人くらいと会いました。

 

一般企業と税理士事務所比較

私の独断と偏見です。

 

若手職員に対する待遇

  一般企業 > 税理士事務所




若手職員に対する給与

  一般企業 > 税理士事務所




若手職員の定着率

   一般企業 > 税理士事務所

 

もちろん色々な職場があるので、

必ずしも上記になるとは一切思いませんが、

このようになる傾向は強いと思います。

それは、税理士事務所における、

異常な離職率の高さがそれを物語っているでしょう。

 

税理士試験への理解について

これは一概にどちらがいいかは言えないかなと。

中には一般企業で、

税理士試験を受験することについて、

大きな理解を持っている一般企業も多いようです。

確かに自分の会社の経理が

税理士資格を有していたら最強ですからね。

ただし、理解という面では、

税理士事務所の方が高いでしょう。

税理士受験生が職員にいることが当たり前の世界ですので、

試験休暇をしっかり取らせてくれる事務所も多く、

大きめな税理士法人になると、

資格学校の学費の補助も出るところがありますので。

 

しかし、このような恐ろしい事務所

あるということも経験者から聞きました。

既に税理士試験を諦めた、

番頭さんやお局さんと言われる方がいる税理士事務所では、

税理士試験の勉強をしていると言うと、

その方々にかなり冷たくされると・・・。

こういう事務所は噂レベルでは聞いたことがありましたが、

結構ありそうな気がします。

そのため、税理士事務所なのに、

試験を受けていることを内緒にしている方も多いそうです。

辛いですよね。

苦しいことはみんなで共有して壁に立ち向かいたいところなのに、

そのような方の妬みの餌食になって、孤独な戦いを強いられる。

 

私の場合

私は全く公表せずに受験をしておりました。

昼休みの勉強とかも

なるべくバレないようにカムフラージュしながら(笑)。

一般企業だったら税理士試験に合格することによって、

昇進の道が拓ける等のメリットがあるかもしれませんが、

公務員にはありませんので、

別にいう必要はないと思っておりました。

辞める時は3月31日に退職する旨を

1月くらいに管理職に伝えました。

他の職員にも公表はせず、

結局3月の終わりの納会時に退職を公表したので、

一同「えっ・・・!?」というリアクションを頂きましたよ(笑)。

それと、元々合格しても辞めるか続けるかを考えていなかったので、

全て自分のフラットな考えで決心したかったのです。

やはり辞めるとなると職場の人は止めるでしょうし、

他の意見に流されたくないという思いも、強くありました。

ちなみに当時婚約していた奥さんは、

全く止める素振りはなかったですね(笑)。

 

実際、実務をやってみて

簿記論や財務諸表論をはじめとする会計科目は

実務経験の差はあまりないと思います。

しかし、税法科目は実務を経験している方が有利だったなと、

実務をやってみて感じることが多々ありました。

人間は理解できないことを覚えるのは非常に難しい作業となります。

ただし、実務で似たような事例に触れた経験があることによって、

計算問題でも理論問題でも、理解の早さに差が出るでしょうし、

本試験での対応力も違うと思います。

まぁ、私はよくわからないことは、完全に割り切りました。

まずは丸暗記。

それから脳に馴染ませていこうという

勉強の仕方にシフトしましたので、

なんとか合格できました。

もちろん決して効率が良かったとは思いませんが・・・。

 

まとめ

恐らく、ホワイト税理士事務所で勤めながらの受験が

一番有利かなとは思います。

残業もほとんどなく、試験休暇と、

資格学校への補助も出て、それなりの給与も貰える。

まぁそのような事務所は正直な所、

かなり少ないと思います。

そのため、現在一般企業に勤めている方は、

現状に大きな不満がないのであれば、

続けながらの受験の方が合格する可能性は高くなると思います。

無理に転職してブラック事務所に勤めてしまうリスクと、

実務で得られる試験へのメリットを天秤にかけても、

絶対にリスクの方が確率的に上回りますので。

実務経験ゼロでも受かる人も多いですし、

ちゃんと税理士事務所に就職することもできますので、

地に足をつけて受験に挑むことが合格への近道かなと思います。

take(テイク)会計事務所 竹田健司税理士事務所 代表税理士・MBA 竹田健司 さいたま市職員時代に税理士試験に合格し、 税理士となった異色の経歴。 また、勤務税理士時代に、ビジネススクールに通い、 首席で卒業。 そのMBAの取得をきっかけに 東京都豊島区池袋にて税理士事務所を開業。 ビジネススクールにて 一番の研究テーマであった飲食店のマーケティングにより、 コストをかけないで儲かる仕組みづくりを飲食店に提供。 それにより、開業より順調に顧問先を増やしている。