こんにちは、池袋の開業税理士、竹田健司です。
本日は税理士の平均年齢についての話題。
私の年齢は30代です。
かなり若くして開業している方だと思います。
ではまずはこちらの円グラフをご覧ください。
平均年齢の異常な高さ!
平均年齢高くないですか?まさかの60歳以上の割合が63%!
こちらは、MBA課程で勉強している時に調べたものですが、
想像以上の平均年齢の高さでした。
公務員だったら60歳で定年ですよ。
それが80歳以上も12%おり、
私のような30代の税理士はたったの5%。
私は合格後にこちらの業界にきたので、実態を知りませんでした。
ただし、今考えるとそれも頷けます。
簿記論、財務諸表論の勉強している際には周りは若者だらけ。
私も20代だったので、同年代の友達ができたりしていました。
そのため当時は年齢のことは気にしておりませんでした。
合格科目が増えるごとに年齢が・・・
私は最期の合格科目は法人税法です。
その法人税法の勉強をしに、通学を始めたとき
「あれ・・・?」
と思ったのをよく覚えています。
自分より年上の方が一気に増えた印象。
一般的には法人税法は会計科目が終わってから進むことが多いので、
それだけ簿記論と財務諸表論の壁は厚いのでしょう。
もしくは法人税法が難しくて受かりにくいということも言えますが。
そう考えると当然といえば当然かもしれませんが、
びっくりするくらい年齢が上がった気がしました。
そのためか、友達もできなかったです(笑)。
合格祝賀会での周りの年齢
以前のブログでも何度か書いておりますが、
官報合格した際に、TACと大原の合格祝賀会に参加をしております。
そこでも強く感じました。
「俺、若いじゃん。」
もう30歳になっていましたが、
完全なる若者枠でした(笑)。
それだけ合格するのが大変な資格だったんだなぁと
改めて感じましたね。
税理士になってみて
実務を2年間経験し、
私も正式な税理士となった際、
研修に参加する機会が増えました。
そこでは気づいたというレベルではなく、
かなりびっくりしましたね。
「若い人全然いない・・・」
大げさに言っているわけではなく、
60歳以上の方が大半でした。
まさに上の円グラフの通り。
それを見て、
「やはり経験値がモノを言う仕事であり、
いくつになっても続けられる仕事なんだなぁ。」
と嬉しくもなりました。
若いからこそできること
私から見ると、平均年齢の高さは、
若い税理士から見ればビジネスチャンスでしかありません。
起業する年齢も低年齢化してきている現代では、
「ベテランよりも同年齢の税理士に頼みたい。」
というニーズも非常に多いです。
また、ベテラン税理士さんの特徴として、
税務の知識は沢山あったとしても、
IT技術に疎く、
いまだに手書きの申告書を郵送で出しているという方も少なくありません。
中には私よりもITを駆使している方もいるでしょうが、
そのような傾向が一般的には強いです。
会計処理をコンピューターで行い、
申告書の提出は電子申告をするのとでは、その効率性は雲泥の差。
また、税理士として新しい試みができるのも
若者の特権かもしれません。
集客だったり、人材活用だったり、仕事のIT化だったり、
若手だからこそ失敗を恐れずにトライアンドエラーで
ドンドン挑戦することができるでしょう。
これは本当に大きな強みだと思います。
年齢に悲観しない!
20代で税理士試験に挑戦している方は、
20代で受かってしまえば、
スーパールーキーとして活躍できるチャンスが広がっています。
また、合格まで10年以上かかってしまっていたり、
別業界からの挑戦で、
そもそも勉強を始めた年齢が他の方よりも高く、
これから不安な方も恐れることはありません。
税理士の平均年齢は60歳以上なので、
そこまでの年齢で税理士になれれば、
まだまだ若手ですからね(笑)。
そのため、諦めないで勉強を頑張ることが
一番大切なことだと思います。
まとめ
税理士の平均年齢は高齢化が止まりません。
独立してしまえば定年という概念もありませんし、
中には税理士として登録したままで、業務をほとんど行っていない、
といった方もいると思うので、
統計を取ると、実態よりは高く出るのかもしれません。
とは言っても、他の業種にないような高齢化をしているのは間違いありません。
これは業界全体で考えるとピンチなのかもしれませんが、
若い税理士にとっては大きなチャンスであると思っております。
少しでも多くの方が税理士試験に合格し、
なるべく多くの方に独立してもらい、
税理士業界を一緒に盛り上げていければ幸いです。