飲食店のメニュー表記。 税込み?税別?

メニューの金額表記について、質問をされる場合があります。

やはりネックとなるのは消費税。

この消費税のせいで頭を悩ます飲食店さんが多い印象です。

税務的立場では「総額表示」をする決まりがあります。

 

「総額表示」とは、

消費者に商品の販売やサービスの提供を行う課税事業者が、

値札やチラシなどにおいて、

あらかじめその取引価格を表示する際に、

消費税額(地方消費税額を含みます。)を含めた価格を

表示することをいいます。

(国税庁 No.6902 「総額表示」の義務付けより)

 

少なくとも総額表示のルールを守る必要性があるのですが、

以下に二つの例を挙げます。

 

 

消費税込みの金額のみを記載

■炒飯      600円

■野菜炒め    700円

■チャーシュー麺 800円

■回鍋肉     900円

 

一般的に税込み表示の場合、

消費税の増税に従って「値上げした」

と思われがちです。

第一印象でも高いというイメージをする方

が多いと考えられております。

 

消費税別の金額と併記して記載

■炒飯      556円(600円)

■野菜炒め    649円(700円)

■チャーシュー麺 741円(800円)

■回鍋肉     834円(900円)

 

消費税というものは本来お客さんが国へ払う税金を

お店が一時的に預かって、代理で国へ納付する制度です。

よって最終的にはお店がもらえるキャッシュではありませんし、

消費税分については本来の商品の価値ではありませんので、

明確に分ける必要があると私は考えております。

 

また、今回のケースではあえてキリのいい数字にしております。

業種業態によっては細かいおつりを扱うことが、

時間帯によっては円滑な営業を妨害することもあります。

このあたりの設定も戦略を練って設計するべきだと考えます。

take(テイク)会計事務所 竹田健司税理士事務所 代表税理士・MBA 竹田健司 さいたま市職員時代に税理士試験に合格し、 税理士となった異色の経歴。 また、勤務税理士時代に、ビジネススクールに通い、 首席で卒業。 そのMBAの取得をきっかけに 東京都豊島区池袋にて税理士事務所を開業。 ビジネススクールにて 一番の研究テーマであった飲食店のマーケティングにより、 コストをかけないで儲かる仕組みづくりを飲食店に提供。 それにより、開業より順調に顧問先を増やしている。