税理士業界における合同就職説明会の徹底攻略!

税理士試験が終わって、税理士業界で活況となるのが就職戦線です。

業界は時期的には繁忙期ではないため、

新人を育てやすいのと、人が多く動く時期のため、

一年の中でも一番活況なのかもしれません。

今回はこれから開催される合同就職説明会の話題です。

(TACの東京会場は今日みたいです。ごめんなさい。)

私の実体験をお伝えしたいと思います。

 

とりあえず参加する

私は地方公務員として働いていたため、

税理士業界に転職することすら決めかねておりました。

とは言っても迷っているだけでは先に進まないので、

とりあえず夏と冬の合同就職説明会には参加するようにしておりました。

合同就職説明会とは、大手資格学校が主催する就職面談会で、

大きな会場にて数多くの企業が参加しております。

それぞれブースに分かれていて、そこで面談をします。

参加に先立ち、合同就職説明会用の冊子をあらかじめ入手し、

気になる会社をピックアップします。

基本的には通っていたTACに参加しておりましたが、

気になる会社がある場合には大原の方にも参加しましたね。

 

参加のタイミング

私は3科目に合格してから初めて参加しました。

厳密に言うと、3科目に合格し、法人税と消費税を受験した年の冬です。

合格発表直前ですね。

税理士業界が未経験だったので、

少なくとも3科目は受かってないと内定はもらえないのかなぁという理由と、

実務で必要な法人税と消費税について、

まだ合格発表前の状況だとしても、

既に勉強していれば就職に有利かなと思いまして。

私の時代だと買手市場だったため、

今ほど選べる状況ではありませんでしたが、

それでも私は好条件だったようで、

書類審査で落とされることはなかったですね。

 

必要な資料

参加するためには冊子に付いている

面談シートを持参すればオーケーです。

自分のプロフィールを簡単に記入するだけのものです。

まだしっかりと転職は考えていないが、

とりあえず会社のお話を聞きたいという方であれば、

面談シートを数枚コピーして参加するだけで構いません。

 

ただし、本気度が高い方については、履歴書を持参しましょう。

履歴書を持参すると会社も全く本気度が変わりますからね。

そのような方については、複数社の面接を受けることになりますので、

履歴書も複数枚の用意が必要です。

ただし、全てを手書きする必要はないと思います。

私は履歴書をワードで作成しておりました。

(一応、自分の名前だけ手書きしておりましたが。)

そして、志望理由等、各社で変えなければならないところのみを修正し、

それを印刷して写真を貼って提出しておりました。

それが正しいやり方なのかは、

その会社の採用担当によるのかもしれませんが、

とりあえず書類審査で落とされることはほとんどなかったので、

手書きでもパソコンでも、ほとんど関係ないのかなと

 

基本的な流れ

さすがに全員スーツでの参加でしたね。

まず会場に着いたら、希望する会社のブースに向かいましょう。

人気社は行列になっているので、なるべく早めに。

また会場をフラフラしていると色々な会社から沢山声をかけられます

まさにナンパ天国!

何か自分がモテているような錯覚に陥るのでご注意を(笑)。

まぁ、それも一つの縁なので、時間が余っているならば

お話を聞くのは全然ありですね。

 

そして会場で普通に面接が始まります。

大きな税理士法人などでは、若手の採用担当者が軽い面接をし、

「書類選考の上、後日ご連絡致します。」

となります。

後日会社に訪問し、怖そうな採用担当と面接することになります。

もちろん所長自らが来ている会社も沢山あるので、

その会場で行われるのが、ちゃんとした面接のケースもあります。

その後、連絡があって、最終面接、

もしくはほとんど採用が決まっていて、

最終面接というよりは最終確認、といったケースもあります。

 

その他、会場からタクシーに乗せられ、

いきなり会社に訪問して面接というパターンもありました。

なんて強引な・・・。

こっちはナンパではなくお持ち帰りというやつですね(笑)。

そこはかなり大きな税理士法人のため、

かなり多くの人数を捌く必要があるからなのでしょうか。

驚きの展開でしたが、これもいい経験です。

 

私が確認したかったこと

私はやはり未経験者ということで、

自分がどれだけ必要とされているのかの確認と、

実際に所長の人柄従業員との関係性

また現場に訪問し、

会社がどのような雰囲気なのかを確認したかったというのが、

合同就職説明会に参加した理由です。

「凄く会社の雰囲気がいいし、所長の人柄も素晴らしい。そしてこの好条件!」

というようなことがあれば、

新しい世界に踏み込む後押しになりますからね。

やはり実際に話してみたり、会社に訪問してみると、

色々な情報が手に入ります。

私は面接では、

 

・離職率

・残業の有無

 

は必ず聞いておりました。この二つである程度のことがわかります。

まぁ残業については

「繁忙期はあるけど、普段はだいたい早いかなー・・・。」

とか曖昧なことを言われるんですけどね(笑)。

 

あとよく言われるのは

しょっちゅう採用活動をしている事務所は怪しい。

人がすぐ辞めてしまうから・・・。

という話も聞きます。

これはある程度は当たっていると思いますし、

そうではなく、単純に事業拡大をしているケースもあるので、

自分の目と耳で確かめた方がいいと思います。

「こんなはずじゃなかった!」ということをなくすためにも、

面接では細部まで聞いて、

現場では細かいところまで目を凝らして

ミスマッチだけはしないよう気をつけましょう。

 

まとめ

現在は完全なる売手市場!

それぞれの状況もあるでしょうが、なるべく妥協せず、

自分なりの基準を満たした会社に入るべきだと思います。

それには、合同就職説明会を積極的に活用すべきです。

好条件であれば入ればいいですし、

自分の基準に見合う会社がなければ、

次のチャンスを焦らず待てばいいと思います。

そして、何よりも様々な情報が無料で手に入るので、

就職したい方はもちろんですし、

しない方であっても、私のような独立開業を目指している方については、

絶対参加するべきだと思いますよ。

沢山、参考になることがありました。

開業してしまうと、他の事務所を見ることはないですからね。

まぁ、私は結局合同就職説明会から就職はしなかったんですけど(笑)。

それについては後日お伝えいたします。

 

take(テイク)会計事務所 竹田健司税理士事務所 代表税理士・MBA 竹田健司 さいたま市職員時代に税理士試験に合格し、 税理士となった異色の経歴。 また、勤務税理士時代に、ビジネススクールに通い、 首席で卒業。 そのMBAの取得をきっかけに 東京都豊島区池袋にて税理士事務所を開業。 ビジネススクールにて 一番の研究テーマであった飲食店のマーケティングにより、 コストをかけないで儲かる仕組みづくりを飲食店に提供。 それにより、開業より順調に顧問先を増やしている。