マーケティングにおけるクロスセル

皆さん、こんにちは。

池袋の開業税理士、竹田健司です。

今日はマーケティングで重要になってくる、

クロスセルについて。

 

クロスセルとは

商品購入を考えているお客様に対し、

関連商品を組み合わせることにより、

購入を促すマーケティング手法です。

よくスーパーに行くと、

レトルトカレーの横に、

サトウのご飯のような、

インスタントご飯が置かれているのを

目にすることはないでしょうか?

このような関連商品を

カテゴライズすることで、

購買意欲を上げ、

実際に売上に繋げることができます。

 

マックといえばクロスセル

誰でも一度は聞いたことがあるセリフ

「ご一緒にポテトはいかがですか?」

そして、

「じゃあ、お願いします。」

と言ったことはありませんか?

日本で一番有名な

クロスセルかもしれません。

これが一番凄いところは、

そのタイミングにあります。

お客様が一番購入する可能性が

高いタイミング、

言い換えれば、

一番財布の紐が緩むタイミングは、

その名の通り、

財布を取り出してお金を払うタイミング。

そのタイミングでに合わせて

クロスセルをするマクドナルド、

さすがマーケティング大国アメリカですね。

 

クロスセルで売上20%UP

実はクロスセルは

メニュー表に応用することでも、

とても高い効果を発揮します。

これはあるラーメン屋さんでの実例。

皆さん、ラーメン屋さんでトッピングを

頼んだことはあるでしょうか?

私はラーメン屋はかなりの数を

行っておりますが、

トッピングを頼んだ経験は

ほとんどありません。

これをとあるラーメン屋さんで、

メニュー表の改定をした時、

このクロスセルを応用しました。

そのお店は、

ラーメン650円、

煮卵100円、わかめ100円、白髪ネギ150円

というようなメニュー構成。

今まではトッピングメニューであった、

煮卵、わかめ、白髪ネギは

ラーメンと非常に高相性の商品であるにも

関わらず、

ほとんど頼まれることはありませんでした。

ラーメン屋さんという業態であるため、

「ご一緒に煮卵はいかがですか?」

とは言いにくいのが実情。

これをメニュー表の改定時に

煮卵ラーメン750円、

わかめラーメン750円、

白髪ネギラーメン800円、

という商品を追加しました。

金額を見て頂くと分かる通り、

セットにすることによっての、

金額のお得感はありません。

ただトッピング料金をプラスしただけ。

ただしメニュー表の見せ方を工夫。

それがおススメであるような見せ方を

しっかりしました。

ここにノウハウが必要ですし、

大きなポイントとなります。

結果・・・、

煮卵ラーメンをはじめとした、

新メニューは非常に売れました。

たったメニュー表を工夫しただけで、

売上は前年対比120%を達成。

それなりに繁盛しているラーメン屋さんで、

売上は天井だったと思われていた中での、

売上プラス20%は非常に大きいです。

クロスセルをラーメン屋さんという

業態に合わせて応用し、

上手くいった良い例となりました。

 

まとめ

今回はマーケティングでも重要な

クロスセルについて、

マクドナルドの例や、

ラーメン屋さんの実例をあげました。

経営が厳しい飲食店業界を

勝ち抜くためには、

のほほんと経営するだけではアウト。

このような

細かいマーケティングテクニックを、

沢山使わないと生き残っていくのが、

大変厳しいのが実情です。

売上に困っている飲食店さんは、

自分の業態に合わせたクロスセルを、

ぜひチャレンジ頂けたらと思います。

take(テイク)会計事務所 竹田健司税理士事務所 代表税理士・MBA 竹田健司 さいたま市職員時代に税理士試験に合格し、 税理士となった異色の経歴。 また、勤務税理士時代に、ビジネススクールに通い、 首席で卒業。 そのMBAの取得をきっかけに 東京都豊島区池袋にて税理士事務所を開業。 ビジネススクールにて 一番の研究テーマであった飲食店のマーケティングにより、 コストをかけないで儲かる仕組みづくりを飲食店に提供。 それにより、開業より順調に顧問先を増やしている。