税理士試験における素読みは本当に必要?

ついに明日から税理士試験本番ですね。

一年間の努力が報われることをお祈りします。

 

今回の話題は試験における素読みについて。

本日書いた内容には反対意見も沢山あるかもしれませんが、

一人の単なる意見として読んでくださればと思います。

 

講師の方には

「素読みはしっかりしましょう!」

皆さん、口を酸っぱく言われ続けてきたのではないでしょうか。

素読みって、税理士試験特有のワードなんですかね。

日常生活では全然聞いたことない言葉。

 

素読みのメリット

・確実に取れる問題を得点できる

・未学習問題を把握することができる

・みんなができないであろう難問を避けることができる

 

といったところでしょうか。

かにこれができればかなり合格に近づくのは間違いないでしょう。

 

素読みは本当に重要?

ただし、個人的な意見だと、もちろん素読みは重要だけど、

そこまだ時間をかける必要はないのでは・・・?

と思っております。

人それぞれなので、あくまで個人的見解です。

やはり税理士試験は、

どの科目をとっても完全にスピード勝負です。

いかに効率よく問題を解けるか、

が合格には非常に重要な要素です。

その効率よく問題を解くためには素読みをし、

試験の全体像を把握し、

自分が解ける問題をいかに回答していくかが重要なのは絶対間違いありません。

ただし、このような経験はないでしょうか?

「素読みに時間はかけたけど、なんか難しそうなことだけはわかった。」

恐らく、素読みに時間をかけて、

得た情報がこれだけであったら、私は失敗だと思います。

そもそも、自分が解けそうな問題や、

他の人が解けなさそうな問題を把握することは、

時間をかければできるでしょうが、

一瞬で判断することは非常に難しい。

これができるレベルであれば、

素読みに時間をかけなくても、

十分合格できるレベルに達していると思います。

 

素読みにかける時間

とは言っても、素読みを全くしない方が良いとはいいません。

私もしておりましたし。

やはり

明らかに難しい問題、

会計期間、

税抜経理、

単位 etc.

これらは最初に把握した方がいいですからね。

それらを判断するために、

私が素読みにかけていた上限は1分です。

できれば30秒。どの科目でも上限1分を守ってやっておりました。

中には5分くらいかけている方もいるでしょうが、

5分あったら、3点くらいは取れます

合格ボーダーあたりにはその1点に

何百人が密集している状態を考えると、

私の中ではもったいないという感覚を持っておりました。

 

では、なぜ私は素読みの時間を短くできていたかというと、

私は小問ごとに時間をくっきり分けて回答しておりました。

 

簿記論

第1問 25分

第3問 50分

第2問 25分

→飛ばした問題に戻る

※以前の記事にも書きましたが、

あえて2つ目に第3問を解くスタイル

https://take-tax.com/bokiron/

 

法人税法

理論45分

計算60分

→飛ばした問題に戻る

 

ストップウォッチで測りながら、普段からこのようにやっておりました。

確かにこの時間制限だと相当厳しい

簿記論の第3問に50分しかかけないとか、かなり厳しいですよ。

悟空が重い道着を着て天下一武道会を戦っている状態です。

だからこそ、普段から難しい問題を飛ばす癖はついておりましたし、

それを一瞬で判断できるレベルには達しておりました。

確かに本試験の年によっては特殊な問題が出たりして、

普段とはその問題にかける時間を

大幅に変更せざるを得ない状況も生じる可能性もあります。

ただし、私の場合は時間がきたら途中でも

次に移らなければいけないこの自分ルールがあったことから、

特殊な問題や難問に時間をかけられないため、

そのような問題が出た年にも対応はある程度できていたと思います。

 

まとめ

税理士試験はスピード勝負です。

素読みをしたけど、得るものがなかったというリスクを減らすために、

私は素読みに時間をかけないという戦法をとっておりました。

「木を見て森を見ず」ということわざもあるので、

もちろん素読みは合格するためには必要だとは思います。

森をしっかりと把握できず、

問題の前提を見逃したため大量失点ということは、

本試験ではよく生じることです。

とは言っても、森を見すぎても点は取れません

ぜひ素読みにかける時間は最小限にとどめつつ、

重要事項はしっかり確認し、

浮いた時間で1点でも多くとって合格をつかみ取って頂けたらと思います。

take(テイク)会計事務所 竹田健司税理士事務所 代表税理士・MBA 竹田健司 さいたま市職員時代に税理士試験に合格し、 税理士となった異色の経歴。 また、勤務税理士時代に、ビジネススクールに通い、 首席で卒業。 そのMBAの取得をきっかけに 東京都豊島区池袋にて税理士事務所を開業。 ビジネススクールにて 一番の研究テーマであった飲食店のマーケティングにより、 コストをかけないで儲かる仕組みづくりを飲食店に提供。 それにより、開業より順調に顧問先を増やしている。