青色申告者の記帳指導

皆さん、こんにちは。

池袋の開業税理士、竹田健司です。

税理士になると、税理士会から

様々な仕事が舞い込みますが、

以前従事した青色申告者の記帳指導

について記載します。

 

青色申告者の記帳指導とは

対象は個人事業主の方です。

自ら税務署に青色申告の申請書を出し、

希望すると無料記帳指導を受けられるというもの。

ただし、無料のため結構人気があるようで、

抽選になります。

競争率はかなり高いそうです。

あくまで青色申告の要件である

複式簿記を満たすため、

そのサポートをするという役目のため、

基本的には税務ではなく、

会計業務が主となります。

以前所属していた関東信越税理士会では

このような仕事があったのですが、

東京税理士会では今のところないので、

所属する支部によって違うようです。

 

担当が振られる

私は3名を担当しました。

全員、個人事業主1年目の方で、

何をすればいいか全くわからない状況。

指導するのは一人につき4〜5回

だったと思います。

担当が振られたら、後は自己完結。

こちらから連絡し、日程と場所の調整を

しなくてはなりません。

場所は自分の事務所に来てもらっても、

また相手の会社や自宅に訪問しても大丈夫。

他にはファミレスとかでやるのも

問題ないそうです。

 

記帳の仕方は人それぞれ

・弥生会計を自分で用意

・市販の本に付いてる記帳ソフト

・エクセルで作成

みんなやり方はバラバラ。

皆さん、経営者一年目なのでヤル気もあり、

教えがいはあります。

相手方も、無料でやって頂いているという

気持ちからか、非常に真面目。

とは言っても会計の知識はありませんので、

専門用語をなるべく使わないようには

しておりました。

また、意外に大変だったのが、

会計ソフトをご自分で準備されている場合、

そのソフトを使ったことがないと、

初見ではこちらも使い方がわからない(笑)。

会計ソフトごとにクセがあるため、

慣れるまでこちらも勉強です。

 

毎月税務署に報告書を出す

これが結構大変。

報告書を毎回記入して、

税務署に直接出しに行かなければなりません。

直接っていうのがお役所仕事ですねー。

税務署が遠い方は大変だと思います。

 

仕事は相当楽しい

税理士会の仕事の中では、

一番楽しかったかも。

納税者側からみると、

やはり税理士は高額な印象を持ってます。

そのため

「無料でここまでやってもらえるとは!」

というご感想をお持ちなため、

物凄く感謝して頂けます。

個人的に、

人に教えることが非常に好きなので、

やっていて楽しいですし、

人の役に立っている感があるので、

とてもやり甲斐のある仕事でした。

 

仕事に繋がることも多々あります

実はこのお仕事から顧問契約を結んだ

パターンが非常に多いそうです。

納税者側からすると

親身に教えてもらうことにより、

その税理士の性格もわかるでしょうし、

ある程度の力量も見定めることができます。

それによって、上手くいくと

強い信頼感を抱いて頂けます。

その流れで顧問契約、

もしくは会社を拡大して

自分のみでは会計、税務業務が

回らなくなった段階で連絡がきて契約、

というのはごく自然な流れとも言えます。

残念ながら私がその仕事をしている時は

所属税理士だったので、

そういった流れにはしなかったのですが、

まだ顧問先の少ない若手開業税理士であれば、

顧問契約を増やすチャンスにもなるでしょう。

 

ちゃんと報酬も貰えます

沢山の報酬がもらえるわけではないですが、

まとまるとそれなりの金額は税理士会から

頂けます。

時給換算すると悪くはない金額だったような。

基本的にこういったお金は

全て家庭に入れてますが、

そのお金でプレステ4買ってもらいました(笑)。

 

まとめ

今回は税理士会の業務の一つである

青色申告者の記帳指導についてを

紹介しました。

税理士会から振られる業務は様々ありますが、

その中でも非常に楽しく、

場合によっては顧問契約にも繋がる

とても良い仕事でした。

元地方公務員のため、

半分ボランティアみたいな活動は

やり甲斐を感じるので楽しいですね。

今は開業しているので、

自分のクライアントが最優先ですが、

機会があればまたやりたいなと思います。

take(テイク)会計事務所 竹田健司税理士事務所 代表税理士・MBA 竹田健司 さいたま市職員時代に税理士試験に合格し、 税理士となった異色の経歴。 また、勤務税理士時代に、ビジネススクールに通い、 首席で卒業。 そのMBAの取得をきっかけに 東京都豊島区池袋にて税理士事務所を開業。 ビジネススクールにて 一番の研究テーマであった飲食店のマーケティングにより、 コストをかけないで儲かる仕組みづくりを飲食店に提供。 それにより、開業より順調に顧問先を増やしている。