クラウド会計ソフトについて

皆さん、こんにちは。

池袋の開業税理士、竹田健司です。

税理士として独立する際には、

どの会計ソフトを利用するか

これは非常に重要な選択となります。

 

税理士事務所は費用が少ないが・・・

仕入れがない税理士という職業において、

費用は一般的な仕事よりも少ないです。

その中でも、多くの割合を占めるのは

会計ソフトと税務ソフトではないでしょうか。

ソフトと聞くと、

それを買いさえすれば

ずっと使えるイメージを持ちますが、

実際は使用料、メンテナンス料、更新料等、

様々な月額費用がかかります。

これがかなり高いのです。

 

若手税理士にはクラウドが広まっている

独立当初は、誰しもお金がありません。

そのため、最近では非常に安価な

クラウド会計を採用する税理士さんも

多くなってきております。

一番有名なのはfreeeでしょうか。

金額を調べたことはないのですが、

名前的にきっとかなり安いと思います(笑)。

 

freeeにはマッチングサービスがあるらしい

こちらも調べたわけではないですが、

freeeを使う税理士には、

顧客とのマッチングサービスがあるようです。

なぜ知っているかというと、

最近、

「freeeを使っています」

というお客様と契約することが

非常に増えてきました。

既に税理士さんと契約をしている方や、

何人かと会ったという人がいます。

「4〜5人と会いました。」

なんて方も何人かおりました。

これは顧客のいない若手税理士には

非常に便利かもしれません。

登録しておけば、何もしなくとも

そういった面談の機会があるわけなので、

独立初期の仕事が少ない若手には

相当ありがたいと思われます

 

マッチングサービスは本当に便利?

月にどれくらいの引き合いがあるのかは、

全くわかりませんが、

多分こんなことが想像されます。

「会っても会っても契約できない・・・」

私が起業して税理士を探すことを考えると、

そもそも税理士が

どのような仕事をしてくれるのかすら、

ほとんど知らないでしょう。

そうなると比較対象は金額と人柄。

「安くてちゃんとした人にしよう。」

という考え方になります。

freeeを採用している時点で

なるべく自分ですませて安くしたい

という考えが強いでしょうから、

金額に一番比重が置かれることでしょう。

そうなってくると、税理士側では

契約率を上げるため、単価を下げます。

間違いなく下げます。

 

価格競争になる

他社も同じことをするわけですから、

完全な価格競争になってしまいます。

顧問先が少ないうちはいいでしょうが、

後からボディーブローのように効いてきます。

「これだけ仕事しても、儲からない・・・」

なんてことになるでしょう。

そういった意味では、

マッチングサービスは

非常に考えものかと思います。

マッチングした際に

手数料等がもし発生するならば、

なおさらです(発生するかは知りません)。

ソフトを使う一般顧客から利用料をもらい、

税理士側としてもそういった

マッチングサービスもあり、

利用者が多ければ喜んで利用料を払うでしょう。

どうやらfreee認定税理士制度のような

ものもあるっぽいですし。

freeeさん、相当な開発コストはかかっている

と思いますが、

凄く良いビジネスモデルだなと

心から感心します。

 

クラウド会計ソフトの使いやすい点

一番便利な点は、ネットバンクや

クレジットカードとの仕訳自動連動かなと。

自動で連動され、最初は色々な設定が

必要かもしれませんが、

AIの学習機能によって仕訳の精度が

上がっていくのであればかなり便利かなと。

入力業務についても、

ガイダンスに沿って空欄を埋める流れなので、

簿記の知識がなくても確かに入力は

しやすいかもしれません。

 

クラウド会計の使いにくい点

個人的にクラウド会計を使わない理由は、

動作の遅さです。

インターネット上での入力になるため、

ページが飛ぶ毎に読込が生じ、

素早い入力ができません。

修正作業についても、

非常に時間がかかります。

おそらく個人事業主で、

自分で青色申告を

する人向けに開発されているため、

知識がない方には

非常に使いやすいかと思いますが、

プロには大変使いにくい。

他の会計ソフト(例えば弥生とか)と同期して、

そっちで入力とかできるのかな。

 

まとめ

本日はクラウド会計の考察をしてみました。

クラウド会計はこの1〜2年で

確実にシェアを伸ばしてきております。

新たにクライアントになった方でも、

使っている方が増えております。

そういった意味では、

我々税理士も対応する必要があります。

ただし、クラウド会計の良さを感じない方で

「先生のソフトに変えたいです。」

という方もおりました。

そのため、クラウド会計が必ずしも

万人受けするわけではなさそうです。

クラウド会計のメリットとデメリットを理解し、

クライアントの立場になって、

最適な提案ができるようになりたいものです。

take(テイク)会計事務所 竹田健司税理士事務所 代表税理士・MBA 竹田健司 さいたま市職員時代に税理士試験に合格し、 税理士となった異色の経歴。 また、勤務税理士時代に、ビジネススクールに通い、 首席で卒業。 そのMBAの取得をきっかけに 東京都豊島区池袋にて税理士事務所を開業。 ビジネススクールにて 一番の研究テーマであった飲食店のマーケティングにより、 コストをかけないで儲かる仕組みづくりを飲食店に提供。 それにより、開業より順調に顧問先を増やしている。