税理士による法人会のセミナー

皆さん、こんにちは。

池袋の開業税理士、竹田健司です。

税理士になると、

自分クライアントの仕事のみならず、

税理士会から様々な仕事が振られます。

今回はそのうちの一つ、

法人会で登壇したセミナーについて。

 

法人会とは

申告納税制度を定着させるため、

納税者自身が団体を結成し、

帳簿の整備、税知識の普及などを目的に

組織された団体です。

税理士とは違う立場で、

税の啓発や租税教育を積極的に進めるため、

日々活動しております。

法人会に加入すると交流会が沢山あるので、

経営者として横の繋がりが確保でき、

場合によってはそこから仕事に繋がることも

多々あるでしょう。

また様々な研修会やセミナーが開催されます。

そのセミナーは、

法人会から税理士会に依頼され、

その流れで税理士が登壇することがあります。

私に来た依頼もその流れです。

 

セミナー内容は自由

セミナーの内容と題名を決める際に、

どのような内容でもいいと言われました。

そして参加者は20人程度と言われておりました。

その話を聞き、

当然経営者が沢山参加されると思ったので、

小難しい税金の話よりは、

もう少し砕けた内容の方が

一生懸命聞いてくれると思ったので、

とある中小企業で見事にV字回復をした

内容とやり方を、

簿記を初めてとし会計の知識と絡めて

紹介するという内容にしました。

なかなか良いプレゼン資料が出来上がったと

思っていたのですが・・・。

 

参加者が経営者じゃない・・・

蓋を開けてみると、

参加者はほとんど経営者ではなく、

経理担当者や社長の右腕のポストの方ばかり。

そういう方に対してはもっと実務的な

難しい仕訳のやり方、簡単な節税方法、

お勧めの会計ソフト etc.

のような内容の方が逆に良かったかも

とプレゼンをやっていて思いました(笑)。

とは言っても、ほとんどの方が

プレゼン内容をしっかり聞いており、

沢山メモを取ってくれてました。

意外に好評だったようで、

事務局に次もやってほしいと

言われましたので嬉しかったです。

 

まさかの待ち伏せ

セミナー後は通常の流れだと

質問者を募り、何もなければ即解散、

となります。まさにその流れだったので、

帰ろーと駅に向かう途中、

参加者の一人が私を待ち伏せ!

全員の前だと話にくかったが、

個人的に話がしたいというものでした。

とりあえず道端で話を聞きました。

その方は経理担当者だったのですが、

顧問税理士さんとなかなかソリが合わず、

会計ソフトの使い方もいまだにわからない

ため、仕事の効率が

非常に悪いという内容でした。

立ち話で30分くらい(笑)。

正直なところ、

「ウチに顧問契約を変えて下さい。」

という流れに持っていくのは

簡単だったと思いますが、

私は勤務税理士だったため、

顧問先が増えると自分の首を絞めることに。

事務所の全ての仕事が自分に向かってくる

手塚ゾーン状態だったので、

あえて営業はせず、

どうやったら現状を打破できるか、

しっかり自分の意見を伝え、

ご納得して頂けたようでした。

こういうセミナーをやることで、

顧問先の拡大もできるんだなぁと

良い経験ができました。

 

報酬も貰えます

税理士会からちゃんと報酬は貰えます。

時給に換算すると良い報酬だったような

気はしますが、

資料の作成時間を考えると

完全にボランティア報酬(泣)。

まぁセミナーをやること自体が

自分の勉強になりますし、

上記のような顧問先の拡大に繋がることも

あるため、報酬を抜きにしても

良い経験ができる仕事だとは思います。

 

まとめ

税理士会からは様々な仕事が振られます。

振られると言っても、

強制されるわけではなく、

自分で手を挙げて応募する形となります。

このセミナーの仕事も報酬を抜きにして、

自分の勉強になると思ったので

応募しました。

人に物事を教えることは、

自分に跳ね返ってきますからね。

そのため今後もこのような仕事があれば、

時間の許す限りチャレンジしていきたいと

思います。

take(テイク)会計事務所 竹田健司税理士事務所 代表税理士・MBA 竹田健司 さいたま市職員時代に税理士試験に合格し、 税理士となった異色の経歴。 また、勤務税理士時代に、ビジネススクールに通い、 首席で卒業。 そのMBAの取得をきっかけに 東京都豊島区池袋にて税理士事務所を開業。 ビジネススクールにて 一番の研究テーマであった飲食店のマーケティングにより、 コストをかけないで儲かる仕組みづくりを飲食店に提供。 それにより、開業より順調に顧問先を増やしている。