載せる?載せない?開業・出店時の電話帳への登録について

皆さま、こんにちは。池袋の開業税理士、竹田健司です。

本日は電話帳の話題。

電話帳と聞くと、タウンページやハローページ

が思い浮かぶかと思います。

今回は弊社のクライアントで多い飲食店をはじめ、

これから起業しようとする方、

また税理士として独立したい方向けのお話です。

 

会社には営業の電話が多い

私は税理士として平成30年5月1日に独立開業いたしました。

そしたら来ます、来ます。営業の電話が

最近は少し落ち着いて来ましたが、まだまだ来ます。

営業の電話のデメリットは

我々の仕事をする時間が取られることと

「知らない番号からの電話。これは新規さんかも!?」

ウキウキして出た場合のガッカリ感。

心の中でこんちくしょう・・・。と思うことがあります(笑)。

時間を取られるだけではシャクなので、

私はなぜこの電話にかけてきたのかの理由を聞くようにしております。

多いのは

・有料名簿を買った

・税理士会のホームページから

ですね。

これが検索サイトから

弊社のホームページを見たと言ってもらえると、

マーケティングの効果が表れてきている証拠ですが、

今のところ、そう言われた方は数人。あまり多くはないですね。

 

そこから繋がる場合も

もちろん、全てが不必要な営業かと言われたら

そんなことはありません。

先日、東京商工会議所に入会したのですが、

それも営業の電話から。

「入ろうかどうしようか、話だけでも聞いてみたい。」

と、もともと思っていたので、凄くいいタイミングでした。

その他にも営業の電話から仕事に繋がるパターンもあるので、

一概に営業の電話はNOとはしない方がいいと思います。

 

紹介業はNGとしています

最近のテレアポは巧妙です。先日も

「税理士さんを探しているんですけど。」

という電話があって、もちろん話を聞こうとしました。

そしたら

「それでは担当者と変わります。」

と言われ、一度保留に。

「ん、担当者。なぜそのまま話さない・・・?」

と思っていて、その変わった担当者と話をすると、

結局は税理士紹介業でした。

このカラクリは、

その税理士紹介業はテレアポ業者に

営業を代行してもらいます。

そのテレアポ業者は営業代行なので、

税理士紹介業の会社名を名乗り、

いかにもその会社の社員のように最初は振る舞い、

話を聞くといった途端、

本来の社員に電話を繋げるというパターン。

税理士紹介業はNOという方針ですので、

どの程度のクライアントを回して頂けるのか、

またどのくらい利益が出るのかはわかりませんが、

これだけ色々な会社を仲介して紹介されたクライアントでは、

中間マージンコストがかなり取られているのは明白なため、

基本的には利益は出ないでしょう。

紹介業の人はよく

「win-winですよ!」

と営業トークをしてきますが、

私に言わせたら儲かるのは紹介業だけ。

税理士は利益が出ないし、

紹介されたクライアントも

こちらのモチベーションの低下から、

税理士が良い仕事をしづらい環境になり、

間接的に損をするような気がします。

そのような図式が成り立つため、

紹介業は全てお断りしております。

 

電話帳に載せるのはリスク

これらのような理由から、

電話帳載せることは、私のような業種には、

大きなリスクとなります。

載せてないのにこれだけ営業の電話が来るのですから、

載せていたらと思うとかなり恐ろしい。

ただし、

「電話帳から仕事が来る可能性がゼロになるけど?」

と思われる方もいるかもしれません。

実は載せるのは無料のため、

念のため載せた方がいいのでは?

というご意見もあるかもしれませんね。

ただし、個人的な意見では、

このインターネット時代に

電話帳から税理士を探す人っているのでしょうか。

多分ほとんどいないです。

もちろんゼロではないでしょうが、

それで自分の事務所を探し当てる確率は

ほとんどゼロかなと思っております。

そのような低い可能性と、

ガンガン来る営業電話を天秤にかけた場合、

私は載せないほうが無難と感じました。

これは、飲食店をはじめとした

BtoC事業の場合も同様だと思います。

売上はお客様からしか上がらないことを考えると、

電話帳からそのお店にたどり着くお客様は、ほぼいません。

ただただ、その飲食店に

営業の電話がたくさんくるだけの結果となるでしょう。

 

載せた方が良い業種も

ただし、これは業種によっては載せた方がいいと思っております

例えば製造業。

町工場のような小さめの製造業というのは、

ホームページを持たないことが当たり前の業界です。

そのような業界の場合、

やはり仕事の繋がりとして強いのは

取引先からの紹介となりますが、

紹介以外ではネット検索という手段がないため、

電話帳から仕事に繋がる可能性はゼロではないと思います。

もちろん製造業でも色々な営業電話は来るんですけどね。

そのため難しい判断ですが、私は載せるのはアリだと思います。

 

まとめ

電話帳に載せるかどうかは

電話契約の際に選択することができます。

無料で載せることができるので、

ついつい載せてしまうかもしれませんが、

それは皆さまが起業された業種によって考えるべきだと思います。

私のような税理士業の場合は載せないほうがいいと個人的に思います。

もしかしたら、インターネットがわからない高齢の方が

電話帳から探してくれることもあるかもしれませんが、

それで自分の事務所を探し当てる可能性は相当低いはず。

それよりも営業電話を相手にする時間コストと、

相手が営業だった場合のガッカリ感を比べると、

私は載せない方が無難だと感じております。

ただし、全ての業種が

電話帳に載せないほうがいいというわけではなく、

自分の事業を考えて、

仕事に繋がる可能性が高い業種であるかを再考して

決めるべきだとは思います。

take(テイク)会計事務所 竹田健司税理士事務所 代表税理士・MBA 竹田健司 さいたま市職員時代に税理士試験に合格し、 税理士となった異色の経歴。 また、勤務税理士時代に、ビジネススクールに通い、 首席で卒業。 そのMBAの取得をきっかけに 東京都豊島区池袋にて税理士事務所を開業。 ビジネススクールにて 一番の研究テーマであった飲食店のマーケティングにより、 コストをかけないで儲かる仕組みづくりを飲食店に提供。 それにより、開業より順調に顧問先を増やしている。