平成30年度 税理士試験の合格発表について

皆さん、こんにちは。

池袋の開業税理士、竹田健司です。

先日、平成30年度の税理士試験の

合格発表がされました。

念願の合格を手にした方、

また新しい戦いが始まる方、

まだ通知が届かない方、

色々な状況かと思います。

 

バーゲンセール終了

さすがに去年の異常な合格率の高さは

続きませんでしたね。

ただ、合格率が高かった年の次の年は

ガクッと合格率が下がることも

今までありましたが、

そんな感じではなかったです。

ただし、さすがに財務諸表論は

合格率が半分以下になりました。

割と毎年合格率が高い科目なので、

今年の13.4%は低めと言えます。

やはり去年の謎の29.6%はやりすぎたのか(笑)。

とはいえ、全体を見ても、

10%の合格率を下回る科目は一つもなく、

まだまだ受かりやすい状況は

続いているのかなと思ってます。

 

簿記論の合格率 14.8%

これは結構ありがたい数字です。

年々上がってきているような。

昔は10%くらいだったのに。

やはり10%と15%では受かる確率が

全く違います。

たった5%ではありますが、合格者は1.5倍。

しかもこの5%にはしっかり勉強してきた

層の人たちばかりなので、

本当に大きい違いです。

簿記論は最初の関門と言われます。

またハマってしまう方も非常に多い。

その間口を広げることによって、

受験をする人を増やす、

また受験を諦めてドロップアウトしてしまう

人たちを減らすという意味でも、

今後もこのような傾向が続くといいですね。

 

ミニ税法で受かりやすい科目

固定資産税 14.9%

住民税 13.5%

この2つは受験者数が少なく、

かつ、このような高い合格率です。

しかも実務でもかなり使う知識です。

酒税法や国税徴収法より

実務では格段に活躍する機会があります。

ミニ税法はメインの税法よりも

格段に受かりやすいと思っております。

 

税理士試験は自己採点が悪くても受かりますよ

 

以前のブログでも紹介しましたが、

このような傾向は確実にあります。

そう考えると、

固定資産税や住民税は

しっかり勉強すれば間違いなく

一発合格が可能な科目です。

私の場合は国税徴収法でしたが、

今回の合格率は10.7%。

私の年もそれくらいでした。

それでも簡単に受かった実感がありますので、

固定資産税と住民税はさらにそのような

傾向があると思います。

また法人税法と被っている箇所も多く、

相乗効果も期待されますので、

受験科目の選択の際は、

本気で受けることを考えた方が良いと

思いますよ。

 

まとめ

この合格発表を受けて、

ショックを受けている方も当然いるでしょう。

しかし、みんな口を揃えていうのは、

8月の本試験はあっという間にやってきます。

再チャレンジの方でその科目の勉強から

離れてしまっている方は、

なるべく早くリハビリに励んで、

昔の状態に戻す必要があるでしょう。

ちなみに私は仕事しながらの受験だったので、

年末年始は、毎年ガッツリ勉強してました。

また、次の科目に進める方、

どうしてもその科目が受からない方は、

受験科目の選択の時期です。

これによって合格までの道のりが

大幅に短縮されることもあります。

そのため受験科目については

自分の将来像や、

これから勉強できる時間、

また合格率等を総合的に勘案して、

しっかり考えましょう。

take(テイク)会計事務所 竹田健司税理士事務所 代表税理士・MBA 竹田健司 さいたま市職員時代に税理士試験に合格し、 税理士となった異色の経歴。 また、勤務税理士時代に、ビジネススクールに通い、 首席で卒業。 そのMBAの取得をきっかけに 東京都豊島区池袋にて税理士事務所を開業。 ビジネススクールにて 一番の研究テーマであった飲食店のマーケティングにより、 コストをかけないで儲かる仕組みづくりを飲食店に提供。 それにより、開業より順調に顧問先を増やしている。